真 面 目 vs ヤ ン キ ー

真 面 目 vs ヤ ン キ ー ページ38

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そして俺と竹内が救急車の中に入って



病院にむかった。









涼真「なぁ、助かるよな？岩田先輩」


亜嵐「当たり前だろっ、」


涼真「何泣いてんだよっ」


亜嵐「お前だってっ....」









酸素マスクをしている剛典先輩を見てみると




Aの顔が思いついた。


これは俺だけじゃない。竹内だって。







剛典先輩の話をする時、


周りにひまわり畑が沢山あるような笑顔で




でも、この話を聞いたら


ひまわり畑から雨のひまわり畑になっちゃう。









救急隊員「手術をしますのでここでお待ちください。」


涼真「はい。ありがとうございます。」


亜嵐「...」









俺はなにもできなかった。




剛典先輩に声をかけるのも、


小川の姿に気づかなかったことも、







...Aを悲しませてしまう。









涼真「もうお前は家に帰れ。」


亜嵐「いや、」


涼真「その顔で岩田先輩の前に来たら
岩田先輩、落ち込むと思うから、

岩田先輩が目覚めたら絶対声をかけるから、」


亜嵐「...わかった。頼んだ」


涼真「おう。」









俺は、タクシーで帰った。





家についてちょっと先に見える剛典先輩の家


その奥で小さく見えるAの家









...Aに会いてえ。



俺は何故かそう思い無我夢中に走った。







それからAのお母さんに家に入れてもらい


部屋で待っていたら、急に刺された光景が...




そしてAがきて、


俺はまた涙を流してしまった。









事情を話したら、すぐ玄関を出たA



...俺はずっとそこにいるしか無かった。









追いかけてもどうせは誰かのものになるんだから。



その手を握っても、









だから俺は影でAを思い続けるよ。









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