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真 面 目 vs ヤ ン キ ー ページ16

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敬浩「岩ちゃん、もう仲間には戻んねえの?」









昔話に花を咲かすにはこの話題から入るとは思ってた。



絶対聞かれると思ってた。


だから覚悟して姫路さんの部屋に入ってきたつもり。





だけどいざ聞かれると


不安になってしまう。恐怖になってしまう。









『仲間...?』


敬浩「ああ、岩ちゃんはね、」


剛典「敬浩さん、僕から言わしてください、」






剛典「僕はね、中学時代めっちゃ遊んでたんだ。
今の高校トップのヤンキーたちと」


『広臣先輩たちと?』


剛典「そう。
毎日一緒にいて、毎日ヤンチャして
味わったこともないことだってたくさん味わえた。

だから臣たちと、一緒の高校を目指そうって思ったんだ。」









そう、俺はこの思いだけはズレたくなかった。




臣たちと同じ高校に行ってずっと仲間でいる。


その思いだけは本当に今でもある。





だけど、









剛典「俺のお父様は弁護士。お母様は銀行会社の社長。
息子がこんなんじゃ仕事がダメになるって言われたんだ。

いっつも親は仕事優先で
家にいても仕事。遊びに行っても仕事。

だから俺は隠れて外に行って
イライラを喧嘩にぶつけてた。」


『...そうなんだ。』









それから、数ヶ月後



俺たちの溜まり場の倉庫に警察が来た。






前喧嘩してきたやつが警察に訴えたそう。



だから、俺たちは署に入れられそうになった。


だけどそこは親が助けてくれた。





警察に頭を何度も何度も下げて


お金を沢山払ってだからこそ俺たちは署に入れられなくなった。



感謝を忘れず俺たちは頭を下げた。


何度も何度も。





だけど親からは衝撃な言葉が出てきた。








父「今後一切剛典に近づかないでくれ。」







その言葉を言われて俺はわかった。



...俺を署に入れたくない理由が






仕事のため。と...



仲間から外すため。





それでも俺は、臣たちと同じ高校に入った。



最初は反対された。


だから頭のいい高校も受けてこれも受けるという交換条件でやった。





俺はわざと頭のいい高校の受験を落とした。


A評定だったけど...









剛典「それから臣たちとは関わってなくて。
一人寂しい部屋で携帯いじるか本読むか食べ物食べるか。だけでさ、

だから、家政婦も内緒で帰らしたり
学校1限だけサボったりしてるんだ。」


『そんなことが...』









姫路さんは、大きな目からまた涙がこぼれ落ちた。




...俺のために泣いてくれる人がいるなんて


思ってもみなかった。









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ダッグ(プロフ) - 心愛さん» ありがとうございます! (2017年10月31日 19時) (レス) id: 58b6059611 (このIDを非表示/違反報告)
心愛(プロフ) - はじめまして。何だか深イイですね〜!がんちゃん落ち見たいデス!臣さん落ちも魅力的デスガ…頑張ってくださいね〜! (2017年10月31日 13時) (レス) id: e0a21118dc (このIDを非表示/違反報告)
タカノリ ダッグ(プロフ) - Natsumiさん» 大好きだなんて、、、、笑ありがとうございます! (2017年8月27日 2時) (レス) id: 58b6059611 (このIDを非表示/違反報告)
Natsumi(プロフ) - タカノリ ダッグさん» いえいえ!もう大好きです!頑張ってください♪ (2017年8月26日 21時) (レス) id: 74cfa4bee8 (このIDを非表示/違反報告)
タカノリ ダッグ(プロフ) - Natsumiさん» そんな興奮してくれるなんて、、、、ありがとうございます!! (2017年8月25日 23時) (レス) id: 58b6059611 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:タカノリ ダッグ | 作成日時:2017年8月1日 2時

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