天国からのメール

信じている ページ2

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彼が途中でデートを切り上げた日から
早1週間がたつ




1週間会ってないだけで


“会いたい”


と思うのは
まだ彼を愛してるのだろう






そんな事を思いながら

仕事の帰り道歩いていたら
私の家の近くの高級店のドアの前で

携帯を弄ってる彼
私を待っていてくれたのかな

って思うと頬が緩む





『広...臣っ...！』





思いきって声をかけようとしたが
それは一瞬にして声は消えた



何故なら...









『なんでっ...美幸といるの...』






私の友達 美幸(ﾐﾕｷ)

と腕を組んで
私の方へと近づいてくる





パチッ――――――





『っ』





今広臣と目があった

だけどすぐ逸らした
正しく言えば

逸らされた






そして私との距離がどんどん近づいてくる






「Aっ...」




『っ』






隣をすぎる時に久しぶりに呼んでくれた私の名前



それだけでも胸が高鳴るって
まだ広臣は私を好きでいてくれるって


広臣は最後私を選んでくれるって
思ってる自分がいる




笑えちゃうよね
早く別れろって思うかもしれないけど

喉の所まできてるんだけど
中々一歩を踏み出せない









ﾋﾟｺﾝ






もう目の前に家が見える所でなった携帯

広臣かもって期待してる馬鹿な私

と

広臣じゃありませんようにと願ってる私





そして近くの公園のベンチに座り
恐る恐る携帯を開く







『なんだ、岩ちゃんか』






電源を付ければ

画面には【岩田剛典】との文字が
岩ちゃんとは広臣の後輩

そして私と同期の人

岩ちゃんは広臣が家に連れてきて
そこから同期ということで仲良くなった





昔のことを思い出せば緩む頬

あー広臣といつから笑わなくなったのだろう
岩ちゃんと出会ったのは2.3年前

広臣がデートを切り上げるようなことをするようなったのは1年前

って事は1年ぐらいは広臣と笑ってないのか...





頬は緩んでいたはずなのに
いつの間にか垂れ下がっている頬

そして真っ赤だった頬は
涙とともに控えめな赤となった






Prrrr...Prrrr...





『わっ！ビックリしたー』





空の星を見上げながら

ボーッとしてたら突然鳴り出した携帯
慌ててしまって
画面を押してしまった





『もしもーしっ！』






岩ちゃんだと思ってた私

画面を見ずに押したことをすぐ後悔する私





だって電話の相手は...









「何時だと思ってんの？」







怒っている広臣だから





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