7.spring ページ7
Noeru,k
『のえくんって、模範って感じだよね〜〜陰!って感じ!』
『それ、ディスってんの?』
『褒めてるー!』
今日もAは意味が分からない。
この子は、年下ではあるが、幼馴染み。
『のえたん?のえくん?のえちゃん?のえるくん?ノンカワシマ?』
今日もぶつくさぶつくさ言ってる。
『なにいってんの?』
『え?のえくんのあだ名開発。』
『ん?』
『だーかーらー!のえくんのあだ名考えてるの!!!』
今日は新しいあだ名考えているようだった。
そして、突然聞いてきた。
『ねーねー!のえくん彼女居ないの??』
『…いないけど?』
『えー!閑也くんでさえいるのに!』
『その言い方は閑也に失礼。』
『じゃーさ、私は?対象外?のえくんの恋人枠の。』
正直、好きな人に対象内や、対象外はないけど、
Aは妹のような存在だったから、
『…対象外…かな。』
『そっか…((にこっ』
その寂しそうな笑顔の理由は??
そして、この日をもって毎日俺の部屋に来ていたAが、全く来なくなった。
『おーーい、のえる!』
『しめ〜〜朝から騒がしいよ。』
『のえるの美人幼馴染みの彼氏、ほんとに宮近でいいのかよ?』
『ん?そっか、宮近と付き合うのか。』
『え?好きじゃなかったの?Aちゃん』
『んー。どうだろう。』
Aが、自分の後輩である宮近と付き合うことはおおいに賛成だ。
だけど、こんなにも胸がいたくなるのはどうしてだろうか。
なんかの病か?
この病の名を俺は知っている。
恋。
素直じゃない俺は、スマホを出して、
“彼氏できたんだ!おめでとう”
気がつけば思ってもないことを、送っていた。
22人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:おくぴぼーん。 | 作成日時:2018年1月23日 21時