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6.spring ページ6

Ryuya,S



「七五三掛先輩、今日も好きですよー!」


「俺も!笑」


「何で笑うんですか〜〜!!!」


「いや、可愛いなって〜」


「先輩のほうが、格好いいです!」



俺のひとつしたの後輩。優しくて、可愛い。俺の大好きな彼女。

でも、寂しいことに、この春から海外へいってしまう。


Aのお父様は医者。

海外への転勤が決まり、Aもついていくらしい。



『あいむ A…いぇあ!ヨロシクー』


『え、A、英語やばいよ』


『え、だめですかね…??』


『日本人の俺でも、やばいと思う。』



Aと離れることへの、寂しさを押し殺しつつAの英語練習に、さんざん付き合った。


そして、今。俺は空港にたっている。



『先輩ー!だいすきです』


『俺も!笑』


『また笑うじゃないですか!』


『ごめんごめん笑かわいすぎて』


『そろそろ。行きます。』


『うん…』



だめだ。今の気持ちは今伝えなければ…!!



『A!』


『…はい!』


『帰国した、俺の名前…よんでよね。
先輩じゃなくてさ…!』



すると、君は泣きそうな顔を一気に眩しい笑顔にかえ、



『はい!
元気にしててください!…龍也…先輩!』



そして、元気にてをふって、こちらを振り返ることもせず、搭乗口へと歩いていった。




「七五三掛〜もっとのめよ〜」


「僕はそろそろ、予定があるので」




会社の上司からの勧めを断り、家路に着いた。



「今日も疲れた〜〜」



空を見上げると満点の星空。

今頃Aもこの景色を見てるのかなー。


そう思いながら、マンションの自分の部屋の前へ行く前に気付いた。



「誰か…いる?」




家の玄関の前で座り込んでる人がいる。




「A??」



顔をゆっくりとあげた君は、少し泣いたのか、目が腫れている。



「ただいま。逢いたかったよ。


龍也くん」



「約束守ってくれたんだ」


「はい!」




そして君は呟くように言った。




「龍也くん。I love you 」


「英語、上手くなったね。」



君が述べたのは簡単な単語だけど、その


I love you


からは、沢山の気持ちが汲み取れたよ。




桜が咲き誇る4月上旬。


君と別れ、君と再会しました。





-fin -

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設定タグ:松松 , ジャニーズJr , ジャニーズ   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:おくぴぼーん。 | 作成日時:2018年1月23日 21時

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