君のためなら【AtR】

ツンツンそらるんデレデレまふ君　【カシオペア】 ページ1

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「A大好き！」




「お、俺だって嫌いじゃないから......」




「どっちも鬱陶しいから離れろ」




身を乗り出してくる二人に素っ気なく返す私。
二人は幼馴染。だから、そんな目で見ることはできない。




意識するなんてもってのほか。
でも、二人は全く諦めてくれそうになくて。




「A本当に可愛い。ねぇ、抱きしめていいでしょ？」




「そのキラキラした瞳を止めるんだ」




「荷物、持ってあげなくもないけど......？」



「ツンデレめんど」




通学路でもひっついてくるのは変わらない。
君たち、顔だけはいいから女子にめっちゃ睨まれるんですよ。だから離れろ。




「うん、Aは僕から離れたくないんでしょっ？」




「まふ、Aは俺のだから」




「どっちもウザい」



私はそう切り捨てると、スタスタ歩きだした。
此奴らに構ってたら学校に遅れる......、あれ？




私は時計を見て、絶句した。
や、ヤバい......。





「は、八時三十分......！？」

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