第二十七話 ページ30
二回戦の第一試合は出久さんと轟さん。
遠距離はどちらかというと轟さんの方が
有利そうに見える。
「出久さんがどうでるか・・・。」
それによっては近距離の戦いになる。
「START！」
開始と同時にお互い個性をぶつけた。
出久さんの指が変色しているのが見えた。
ということは、出久さんの個性は使うのに
リスクが高いということになる。
対して轟さんはリスクはない。
だけど、轟さんも人だ。氷を出し続けること
は身体が寒さに耐えられないだろう。
どちらとも持久戦に持ち込むのは不可能。
「これは、良い弱点だ。」
すぐにメモして二人の戦いを見る。もっと
個性についての情報が欲しいから。
「・・・それにしても、指であの威力か。」
腕ならもっと凄い威力なんだろうけど、指
みたいに変色すると考えると腕一本なくなる
のは出久さんにとって痛いだろう。
「あああああっ！！」
出久さんの声に我に帰ると出久さんの腕は指
と同じように変色していた。
腕を使ったのか・・・。
威力は指に比べると遥かに高いらしい。
「けど、自ら戦いを不利にするのはやばい
気がするけどな・・・。」
・・・轟さんを過去を少しだけ調べた。
もしも、出久さんが轟さんの過去を知って
いるのなら。
きっと、出久さんは轟さんを救うだろう。
なんて、俺には関係ない。俺は自ら此方側を
選んだ。これは俺の意思だ。なのに。
「助けて・・・。」
小さく呟いた俺の声は観客の声に消された。
『有利』
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村人A(プロフ) - りつさん» ありがとうございます！！これからもよろしくお願いします (2018年10月24日 22時) (
レス) id: 25ab0e0509 (このIDを非表示/違反報告)
りつ - こういうの待ってました！面白い (2018年10月24日 19時) (レス) id: 3d83174dd8 (このIDを非表示/違反報告)
村人A(プロフ) - あっぷる。さん» ありがとうございます。そう言っていただけると嬉しいです！！ (2018年10月21日 20時) (レス) id: 25ab0e0509 (このIDを非表示/違反報告)
あっぷる。 - どストライクな小説です！これからも頑張ってください！ (2018年10月21日 17時) (レス) id: b076da837c (このIDを非表示/違反報告)
村人A(プロフ) - ありがとうございます。訂正しました。 (2018年6月28日 10時) (レス) id: 25ab0e0509 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：村人A | 作成日時：2018年6月17日 23時
