第二十話 ページ23
出久さん達は狭い範囲の中を上手く
逃げていた。だけど、それは終わった。
一瞬のうちに出久さんの頭からハチマキが
なくなった。見ると轟さんの手には出久さん
のハチマキが握られていた。
「・・・これで一位は轟さんか。」
終了まであと少し。ここで取り返さないと
出久さん達は脱落となる。
兄さんは無事ハチマキを取り返したようだ。
残り1分。出久さん達もハチマキを取り戻す
ために轟さん達に向かっていく。
「あ・・・。」
出久さんが轟さんの隙をついた時、一瞬だけ
轟さんから炎が出ていた。
あれが、轟さんのもう一つの個性。
だけど、そんな炎もすぐに消えて出久さんの
手にはハチマキがあった。
喜んでいた出久さんだけど、表情が絶望的に
なった。おそらく自分のハチマキではなかっ
たのだろう・・・。
もう一度轟さんに向かう出久さん。さらに、
上からは兄さんが飛んで来た。
なんで騎手が騎馬を置いて一人で来るのか。
どれだけ自分に自信があるんだ・・・。
「いや・・・兄さんだから、か。」
考えているうちに終了の合図がなった。
結果は一位は轟さん。二位は兄さん。三位は
心操？っていう生徒。いつのまに・・・。
四位は出久さん。どうやら最後に轟さんの頭
にあったハチマキをとったらしい。
次は昼を挟んで最終種目。
「さて、挨拶に行こうか・・・。」
立ち上がり、フードを深く被り直す。行く所
は迷わずとも兄さんのところ。
『四位』
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村人A(プロフ) - りつさん» ありがとうございます！！これからもよろしくお願いします (2018年10月24日 22時) (
レス) id: 25ab0e0509 (このIDを非表示/違反報告)
りつ - こういうの待ってました！面白い (2018年10月24日 19時) (レス) id: 3d83174dd8 (このIDを非表示/違反報告)
村人A(プロフ) - あっぷる。さん» ありがとうございます。そう言っていただけると嬉しいです！！ (2018年10月21日 20時) (レス) id: 25ab0e0509 (このIDを非表示/違反報告)
あっぷる。 - どストライクな小説です！これからも頑張ってください！ (2018年10月21日 17時) (レス) id: b076da837c (このIDを非表示/違反報告)
村人A(プロフ) - ありがとうございます。訂正しました。 (2018年6月28日 10時) (レス) id: 25ab0e0509 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：村人A | 作成日時：2018年6月17日 23時
