最後の雨

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きっと私を気遣って、少ない自分の時間を削ってまで
私のために時間をつかってくれるひゅうが。

ゆうたくんと離れて寂しい気持ちも
彼といると少しだけ和らぐ。



ひゅ「このまえゆうたがさ〜、

　 っと、ごめん、」



不意に出てきたゆうたくんの名前。


自分から別れを告げたのに
気持ちがどうしようもなく騒めいて泣きそうになった。


大丈夫、と言ってはみるけれどひゅうがにはお見通しのようで



ひゅ「…お前嘘下手。
　 もっとましな嘘つけよ、笑」



と突っ込まれてしまった。


彼らの動画は、一本目から毎日寝る前に見るのが日課だった。

昔の動画を見返すことは最早当たり前で、
楽しそうな彼らを見るのが好きで
同じ目標に向かって進み続ける彼らが好きで。



でも、最近はゆうたくんを見ると苦しくなってしまうから

ゆうたくんに会いたいって
もう一度抱きしめて欲しいって思ってしまうから

欠かさず見ていた動画を見ることもなくなった。


早く、一ファンとして応援したいのに

彼から貰った服もアクセサリーも思い出も
全部綺麗に取っておいてある。

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