14/馴れ初め ページ16
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彼と出会ったのは、事件現場だった
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「ねー、次どこ行くー?」
『んー…取り敢えずショッピングモールとか?』
「意義なーし」
学生だった私は友人と出かけていた
あの頃は危機感が全く無く、自由を噛み締めていた
楽しい時間から現実に引き戻されたあのアナウンス。
《緊急アナウンスです。爆弾物が設置されています。警察の指示に従い、直ちに避難してください。不審物を見かけた方はお近くの警察に連絡をお願いします》
それはあまりに突然だった
「A!!早く逃げなきゃ!!」
『う、うん!………!』
人混みに押されながら、小さな男の子が奥へ進んでいくのを見た
『………っ!ごめん先いってて!』
「A?!ちょっと待っ」
仮にも白衣の天使の卵だ。あんな小さな子を見捨てるわけにはいかない
『どこっ…?!』
奥へ進むほど人は少なくなり、階段を駆け上がるさっきの子を見つけた
『いたっ!ちょっと待っ「何をしてる!早く避難を!」でも…』
松「まだ間に合う。早く外に」
『見捨てるわけには行かないんです!』
松「ちょっと!」
階段をあがると、しゃがんでいるさっきの男の子と、妹らしき女の子がいた
『いた…!早く避難しよう!』
怯えている2人を無理やり連れていくのはどうかと思うけど…ううん!命の為だ!
松「はぁ…非常階段からならすぐに外へ出れる。急げ!」
『は、はい!すみません!』
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あの後、中に入るのを警察に止められていた母親を見つけ、なんとか無事だった
感謝された時、やっぱり人の役に立てるって嬉しいな…と思い直した
「A〜!無事だったんだねぇ〜」
『わっちょ泣かないでよ!』
「だって〜」
《爆弾物の解体に成功しました。ご安心下さい。来てくださったお客様に申し訳ありませんが、本日は閉店とさせていただきます》
『よかった…』
「帰ろっか」
『そうだ「待て」…?あ、さっきの…?!』
顔が怒ってらっしゃるぅぅぅ!!
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楓(プロフ) - 藍さん» コメントありがとうございます!私もそうなんですよ!楽しみにして頂けて嬉しいです…!これからも頑張ります! (2018年5月25日 16時) (レス) id: 92a57e35d8 (このIDを非表示/違反報告)
藍(プロフ) - 警察学校組の中でも、降谷さんと松田さんが好きなので、毎回楽しみに読んでます♪これからも頑張ってください! (2018年5月25日 11時) (レス) id: 7b05accbda (このIDを非表示/違反報告)
楓(プロフ) - 美香さん» コメントありがとうございます!初めまして!更新頑張って満足していただけるように頑張りますね! (2018年5月25日 7時) (レス) id: 92a57e35d8 (このIDを非表示/違反報告)
美香 - 初めまして!続き頑張って下さい! (2018年5月24日 23時) (レス) id: 56b9cb16b3 (このIDを非表示/違反報告)
楓(プロフ) - 琥珀ノ神(≧▽≦)ニコニコ☆さん» コメントありがとうございます!ですよね!あのエピソードを聞いたらさらに好きになりまして…(笑) 更新頑張りますね! (2018年5月24日 17時) (レス) id: 92a57e35d8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:楓 | 作成日時:2018年5月23日 17時