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ただの嫌がらせやのに。
俺も帰らずに、
デスクからコピーしてる様子を眺めてたら。
こいつは、機械に疎い。
それはすぐに分かった。
紙詰まりして、
おまけにインク切れで泣きそうになってる。
必死で、
トレイを開けてて。
「これ、どうしたらええん・・・」
とかまた、ちょっと訛りのあるひとりごと言うて。
悩んでるとこは、
悔しいけど、可愛い。
関西弁に似てるけど、
イントネーションが明らか違う。
どこの子やろ。
いつも武装してる割に、
どことなく田舎臭くも思えてきた。
興味がわいてきてもうてるやん。
あかんあかん。
ほっといたら、朝までかかりそうや。
しゃあないから、教えたろ。
デスクを立ち上がりかけた時。
森島が俺より先に、
AAのとこに駆け寄ってった。
「Aちゃん、大丈夫?」
「えっと・・・
どうしたらいいか、
分からなくて。
すいません・・・」
また泣き落としか。
うるうるした目で男見て。
ちょろいもんやろ。
めっちゃ意地悪したい気分や。
二人んとこに歩いてく。
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如月梦【ゆめ】(プロフ) - 面白いです!続きお願いします! (2017年7月16日 17時) (レス) id: 077df6fe8a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:fool x他1人 | 作成日時:2017年7月16日 10時