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部屋に帰ったら、
もう、夜の10時を回ってた。


「お腹減った?」


水族館の帰りに早めの夕飯をご馳走になったから、
あんまり減ってない。

課長は課長だからか、
お金を出させてくれない。

さすがに、
こんなペーペーには払わせられないか。


「いえ。
大丈夫です」


「じゃあ、お酒でも飲む?」


「いえ。
昨日みたいに寝ちゃうといけないので・・・」


寝顔を見られてたなんて。


朝起きて、
隣に錦戸課長がいた時の驚きと言ったら。

顔から火が出るほど、
恥ずかしかった。


「じゃあ、
紅茶でも飲む?」


「はい。
私が淹れます」


それならカフェイン入ってるし。


「そうや。
もらったチョコレートあるやん。
あれまだ開けてない」


忘れられてるのかと。


錦戸課長が、通勤用のカバンに無造作に突っ込んであったチョコの紙袋を出してきた。

頑張ってラッピングしたのに、ボロボロになってる。

ちょっとひどい。

いじけそう。


「なんかごめんな・・・」


けど、錦戸課長が泣きそうな顔するから。


「いいです。
中身は無事だと思います」


仕方なくそう言う。


「ほんまにごめんな?」


昨日までの課長と、
別人みたいに優しい。


会社での他の人に対してとも違う。

もっと、もっと。

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如月梦【ゆめ】(プロフ) - 面白いです!続きお願いします! (2017年7月16日 17時) (レス) id: 077df6fe8a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:fool x他1人 | 作成日時:2017年7月16日 10時

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