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翌朝。頭が痛くなるほどの快晴。
汗で張り付いたシャツを胸元でパタパタと引き剥がす。
教室のドアを開け、自分の席へ目を向けると派手なオレンジ頭と黒髪の猫っ毛の姿が見えた。
｢おはよ〜……｣
｢お、Aはよ……って暗！｣
｢Aちゃん顔死んでない？え？大丈夫？｣
｢平気平気｣
昨日後輩のことを考えてて寝不足だなんて死んでもいえないっ……！
くっと歯を食いしばるのを隠すように、リュックで顔を隠した。
紐とリュック本体の隙間から、ちらりと二人を見やる。
オレンジ頭は、ニコニコと太陽みたいな笑顔を浮かべながら、｢どしたん話聞こかー！！？？｣とバカでかい声で言っている。
打って変わって猫っ毛の黒髪は、つり上がった目をこれでもかと下げ、おろおろと机の周りを回っていた。
初めての席替えで運良く近くなった二人。
なんだかその光景がおもしろくて、小さく笑ってしまった。
そんな私を見て、オレンジ頭ー……宇佐美リトは口角をあげた。
そのまま、椅子の背もたれを腹に当て顎に手を置く。
｢それで、どうしたんですかAさんよ。元気ないじゃん｣
｢いやなんかさ、最近ー……｣
懐かれてる後輩がいてさ。
そう言って、その言葉が発されてないことに気づいた。
あれ、なんで。なんで、私今言葉が詰まったんだろう。
なんでか、二人に星導くんのことを伝えれなかった。
｢Aちゃん？｣
｢え、あ。ううん｣
宇佐美の横にたっている佐伯の声には心配が滲んでいて、私は慌てて笑みを浮かべた。
まぁ確かに最初はつけられてて困ってたけど、今はそこまでだしなぁ。
実害がある訳じゃないし、なんかもう送って貰ってるみたいなもんだし。
まぁ別に言わなくてもいっかって勝手に自己解決を済ます。
｢最近夜寝るの遅いからかなぁ｣
｢どーせ夜中までゲームしてるんじゃないんですかー？｣
｢してないし！」
そう言い、宇佐美を睨みつけようとした時、｢ちょっといい？｣と肩を叩かれる。
振り返り、斜め後ろを見ると小柄なクラスメイトが立っていた。
｢ごめんね、邪魔した？｣
｢ううん、大丈夫。どうしたの？｣
｢なんか、A呼んでって言われて｣
｢えっ｣
なんか、なんかすごく嫌な予感がする。
｢……ちなみにどんな子？｣
｢んー、知らない子だっけどイケメンだったよ。一年かな｣
そう言い、クラスメイトは教室のドアを指さす。
ドアからちらりと覗いたのは、私がよく知っている紫色の髪だった。
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いな(プロフ) - しゅしゅさん» 嬉しいお言葉ありがとうございますт т私自身後輩×先輩のお話大好きなので、是非これからも楽しんでいってください！ (4月13日 23時) (
レス) @page7 id: d495fd3e3f (このIDを非表示/違反報告)
しゅしゅ - いなさんのお話どれも素敵で綺麗で大好きです♡私的に後輩くんがおせおせのお話大好きなので嬉しいです、更新頑張ってください応援してます！ (4月10日 22時) (レス) @page3 id: 40ecb4ca5b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いな | 作成日時：2024年4月10日 0時
