８５．プレゼント�� ページ39
＜一色side＞
久しぶりの連休。いつもは学年も違うしなかなか一緒にいられないAちゃんを誘って、料理の試作をすることになった。
Aちゃんがふみ緒さんに試食をお願いしたらしく、二人っきりじゃなかったのは残念だったけど、Aちゃんの発想は斬新で、刺激的で、2人とも時間を忘れて料理に没頭してしまった。
結局、部屋で寝始めたのが朝６時過ぎ。僕もさすがにつらかったけど、いつも部屋から出るときちんと身だしなみを整えているAちゃんが、寝ぐせをつけたままウトウト歩いている姿を見たら、寝不足なんて吹き飛んだ。
午前中に終わらせるはずだった畑仕事を終わらせて、遅めの昼食を取りに食堂へ向かうと、どうしてか、顔を真っ青にさせたAちゃんとすれ違った。
「…！Aちゃん！」
僕がそう声をかけても、まるで聞こえていないみたいに早足で去っていく。
「ふみ緒さん、Aちゃんの様子…何かあったんですか？」
「いやね、午前中に届いた父親からの荷物を渡してから、様子がどうにもおかしくてね。」
「堂島シェフからの荷物…ですか。」
昼食をとった後、気になって彼女の部屋をノックしてみたけど、返事がなかった。
さすがに、この時間に寝ちゃってるなら起こした方がいいし、さっきのこともあったので、天井裏を伝って彼女の部屋の様子を伺う。
「……何か御用ですか、一色先輩。」
「…いや、特に用というわけでもないんだけど、さっきノックしたら返事がなかったから、二度寝しちゃってるんじゃないかと気になってね。」
「なら大丈夫です。寝不足でだるいですけど、起きてますから。」
確かに彼女は起きていた。でも、ベットの上で丸くなる彼女の様子は、昼食前にあったときよりもひどく疲れているように見えた。
「…随分、疲れてるみたいだけど、本当に大丈夫かい？何か持ってこようか？」
「いえ、しばらくすれば元に戻ります。」
「そう…。」
天井をもとに戻すとき、さっきふみ緒さんの言っていた“父親からの荷物”と手紙らしきものがごみ箱に入れられているのが見えた。
「どうだった？Aの様子は？」
「しばらくは放っておいてほしいみたいです。」
「…そうかい。」
翌日、Aちゃんは高熱を出して部屋から一歩も出てこなかった。
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うたプリ大好き?(プロフ) - 続き気になっています この作品はもう更新されないのでしょうか？ (12月1日 10時) (
レス) @page46 id: de2c41cb59 (このIDを非表示/違反報告)
meisa(プロフ) - 仁王彩香さん» コメントありがとうございます！少しずつでもなるべく更新していけるよう頑張ります！ (2020年6月12日 7時) (レス) id: bfbc0f5188 (このIDを非表示/違反報告)
仁王彩香 - 初めまして作品見ました^ - ^更新頑張ってください！！ (2020年6月12日 0時) (レス) id: 9f5e24e49c (このIDを非表示/違反報告)
meisa(プロフ) - シオンさん» ありがとうございます！頑張ります (2020年5月2日 14時) (レス) id: bfbc0f5188 (このIDを非表示/違反報告)
シオン(プロフ) - 頑張ってください (2020年5月1日 23時) (レス) id: af8df3a3d9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：meisa | 作成日時：2020年3月16日 16時
