７６．宿泊研修30 ページ30
＜主人公side＞
食戟があった夜は、興奮冷めやらぬまま、夜遅くまで珀の部屋で遊んでいた。
そして今日、3日目の夜…
「50食作りの試練がさらに80食に増えるなんて…」
初日にもあった"50食を1時間以内に作り終えよ！"課題がパワーアップして帰ってきた。
「そんなこと言ったって、この前よりタイム良くなってんじゃん、珀！」
「腕が腱鞘炎になりそう…」
「おつかれ〜
……兄ちゃん、さっきから何見てるの？」
「いや、スーツ姿の集団…課題中からいると思ってな…昨日まではまったく見かけなかったのに」
「ね、気になるよね。なんか逃走中みたいだし」
そんなことを話しながら部屋に戻るエレベーターを待っていると、さっきまで死んでた珀があることに気がついた。
「あれ…？…しおりの日程に今夜の就寝時刻が書いてないんだけど…」
「…？あぁ、ほんとだな。」
「印刷ミスじゃない？それか、今日は夜更かしOKとか(笑)」
その時、チャイムが鳴り、放送が流れた。
『全生徒へ連絡だ。本日もご苦労だった』
父さんの声だ…。嫌な予感。
『今から一時間後、22時に、制服に着替えて大宴会場へ集合してくれ』
「な、何があるんだろう…？」
「この様子だと、また抜き打ち課題とかだな。」
「うん…今日は徹夜になるかもね〜」
「……1時間あればお風呂入れるかな…？」
「ふっ…！？A、今入ると湯冷めするぞっ！///」
「それもそうか…じゃあ、着替えたら珀の部屋で遊んでよっか。」
嫌なことの前に、ちゃんと楽しんどかないとね。
＊
休憩時間もあっという間に終わり、全生徒が大宴会場に集合した。
「お葬式かっ！」
集められたみんなは満身創痍って感じで、全員が集まっているとは思えない静かさだった。
「よし集まったようだな。全員ステージに注目してくれ。」
お父さんの声だ。びっくりした。
「集まってもらったのは他でもない、明日の課題について連絡する為だ。
課題内容は…この遠月リゾートのお客様に提供するのに相応しい、『朝食の新メニュー作り』だ！
朝食はホテルの顔…宿泊客の一日の始まりを演出する大切な食事だ。そのテーブルを晴れやかに彩るような新鮮な『驚き』のある一品を提案してもらいたい。
メインの食材は【卵】！
和洋といったジャンルは問わないが、ビュッフェ形式での提供を基本とする。審査開始は明日の午前六時だ。その時刻に試食できるよう準備してくれ」
…鬼畜か
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 186人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
うたプリ大好き?(プロフ) - 続き気になっています この作品はもう更新されないのでしょうか？ (12月1日 10時) (
レス) @page46 id: de2c41cb59 (このIDを非表示/違反報告)
meisa(プロフ) - 仁王彩香さん» コメントありがとうございます！少しずつでもなるべく更新していけるよう頑張ります！ (2020年6月12日 7時) (レス) id: bfbc0f5188 (このIDを非表示/違反報告)
仁王彩香 - 初めまして作品見ました^ - ^更新頑張ってください！！ (2020年6月12日 0時) (レス) id: 9f5e24e49c (このIDを非表示/違反報告)
meisa(プロフ) - シオンさん» ありがとうございます！頑張ります (2020年5月2日 14時) (レス) id: bfbc0f5188 (このIDを非表示/違反報告)
シオン(プロフ) - 頑張ってください (2020年5月1日 23時) (レス) id: af8df3a3d9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：meisa | 作成日時：2020年3月16日 16時
