５９.宿泊研修�� 第二課題 ページ13
＜no-side＞
「これを各自五十食分作ってもらう。六十分以内に完遂出来ない者は…その時点で退学とする。それでは…
開始！！」
その掛け声を合図に、生徒たちは一斉に厨房へ走り出した。地獄の合宿1日目、闘志をたぎらせるもの、疲れ果てるもの、友を失い明日は我が身と肩を落とすもの…皆が様々な思いを抱えながら鍋をふるう。その中には普段と変わらぬ心持で鍋をふるう者もいた。
「幸平創真、五十食達成！」
「御粗末！！」
そう言って、彼の代名詞ともいえる鉢巻をとる。
「くそっ…遅れをとったか！だがな幸平、味はオレの方が上だ！多分。」
「そこぉ！口でなく手を動かさんか!!」
強制終了。
「ステーキに焼きを入れすぎだ！やり直し!!」
「そんなぁ……」
「オラァまだかよ眼鏡ぇ！」
「ひいいいっ」
「肉が足んねぇぞ！！！もっと食わせろ！！！」
怒号と悲鳴の飛び交う厨房はもはや戦場と化していた。
「…もう…僕、腕が折れそう…。」
「あとちょっとだよ、珀。がんばれ〜。」
「タクミ・アルディーニ、五十食達成！」
「二人とも、お先だ！」
「さすが兄ちゃん、早いね〜。」
「何を言っている。お前たちだって、もうすぐ終わりそうじゃないか。…この様子だと、そろそろAも終わるころだな。先に風呂に入って待ってるぞ！」
「わかったよ、兄ちゃん。」
「うん…ラストスパート…頑張るよ。」
制限時間終了まで、あと30分。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
＜主人公side＞
あ〜、疲れた。さすがに、第一課題の後に50食一気に作るのは疲れるね…明日筋肉痛だな、こりゃ。
…それにしても、人いないな…。タクミ達とは厨房の場所が離れちゃったし、向こうがどうなってんのか全然わかんないけど…まぁ、あの三人なら問題ないっしょ。
さて、お風呂お風呂〜
「あ、えりな！久しぶり〜。」
「堂島A！…お久しぶりね。随分と早く課題を終えたようね。」
「お邪魔しま〜す…いやいや、あたしよりも先に終えて風呂に入ってる人が何を言いますか(笑)でも、本当に久しぶりだよね。結局、入試以来、授業とかでも全然会わなかったし…。」
「…まぁ、遠月には数多くの生徒がいますからね。全く会わなくても不思議はありませんが…。〜〜〜」
そういえば、えりなと、こんなにのんびり話すの初めてだな…。入試のときは事務連絡とかいろいろあって、慌ただしかったしね。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 186人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
うたプリ大好き?(プロフ) - 続き気になっています この作品はもう更新されないのでしょうか？ (12月1日 10時) (
レス) @page46 id: de2c41cb59 (このIDを非表示/違反報告)
meisa(プロフ) - 仁王彩香さん» コメントありがとうございます！少しずつでもなるべく更新していけるよう頑張ります！ (2020年6月12日 7時) (レス) id: bfbc0f5188 (このIDを非表示/違反報告)
仁王彩香 - 初めまして作品見ました^ - ^更新頑張ってください！！ (2020年6月12日 0時) (レス) id: 9f5e24e49c (このIDを非表示/違反報告)
meisa(プロフ) - シオンさん» ありがとうございます！頑張ります (2020年5月2日 14時) (レス) id: bfbc0f5188 (このIDを非表示/違反報告)
シオン(プロフ) - 頑張ってください (2020年5月1日 23時) (レス) id: af8df3a3d9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：meisa | 作成日時：2020年3月16日 16時
