不器用くんと不思議ちゃん (ページ10)

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8こ目の不思議ページ10

その後、何事もなく午後の授業も終え、帰り支度をしていた時、

上「なぁ爆豪、いい女の子見つけた？」

また、あの派閥の会話が耳に入った

爆「あぁ？知るか」

上「えぇ！？このままだとほんとにむさ苦しく男でカフェ行くだけになっちまうよ…」

爆「文句あんなら最初から行かなきゃいーだろうが！」

瀬「別に楽しけりゃいいんじゃないの？今ドキDKだけでカフェなんて可笑しくないと思うよ」

上「周りからどう思われるかが問題なんじゃなくて、カフェに行くのに女の子がいない状況に俺が耐えられないの！せっかくカフェ行くなら女の子が居なきゃ！」

爆「そんなに言うならテメェが誘えばいいだろーが！」

上「爆豪モテんだから爆豪が行けよー！」

爆「知らねぇよ！テメェが女欲しいなら、テメェが自分で用意しろや！」

切「おい、爆豪、女子を物みたいに言っちゃダメだぞ」

爆「あぁ？知るか」

大変そうだな、なんて他人事に思いながら、私は帰ろうとカバンを持って机を離れた

帰り際、机の間をジグザグと通り、外の様子を見た

え？なんでわざわざ外を見るのかって？

なぜだか分からないけど女の子にモテモテでたまに出待ちされてるの(？)

そんなことを気にしつつも、あからさまに彼らから距離を置きながら帰ろうとした。

そう、帰ろうとしたのだ

上「あ！A！ちょうど良かった、面白いカフェがあんだけどさ〜、一緒に行ってくれない？俺たち4人で行こうとしてたんだけど、女子がいないとなんか入りづらくてさ」

私は帰ろうとしていたのに、

あからさまに避けたのにどうして私に話しかけたのだろうか

それに、

入りづらい、恐らく上鳴自身はそんなこと思っていないだろう

なんなら派閥組はみんな気にしていなさそうだ

きっと、女子に引かれないように誘っているんだな…って、そんなこと考えてる場合じゃない

どういう状況だ？私は帰ろうとしたただのクラスメイト

なぜあのそれぞれファンクラブを持つ彼らに誘われなければいけないのだ

切「おまっ、Aちゃんに声掛けんのかよ…男らしいぜ…」

瀬「え、Aちゃんに？うわ、あんなに話しかけて欲しくなさそうにしてるのによく話しかけたな。逆に尊敬するわ…」

爆「……………」

貴方「……えーっと、」