｢出ていけ｣って言ったら本当に出ていった【五条悟】

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*
五条side



..........おかしい


Aからの連絡が来ない。



あんな不自然な電話の切れ方は何か事情があったに違いないと、俺の寛大なる心で許してやっていたが




五｢普通折り返しの電話とか入れるだろ！？｣




その後、イライラしながら部屋をぐるぐる回ったりして携帯が鳴るのを待っていたが一向に鳴らない。


そして遂に時間の無駄だと気づいた俺は、仕方なくかけ直してやることにした。


だがいくらかけても｢おかけになった電話番号は___｣という音声が流れるだけだった。



これは



まさかだとは思うが









五｢着拒なんてしやがってあいつ......｣


家｢暗すぎ。ここ葬式会場かと思ったわ｣


夏｢悟、気持ち悪いほどに暗いね｣


五｢うるせぇ黙れ｣



あの後何回か電話を掛けたが、結果は同じで

気づけば次の日が来ていた。



家｢というかさ、何で五条はその人にそんな戻ってきてほしいの？｣


五｢.......何で？｣


家｢別に五条家なんて山ほど家政婦がいるじゃん。代わりなんかいっぱいいるのに何でその人がいいの？意味わかんねー｣




....確かに、と納得してしまう。



何でたかが家政婦の1人なんかに俺がこんなことしてるんだろうか。



昔からいたから？


昔からいる人なんていっぱいいるだろ。



そんなことを悶々と考えながら、俺は机に突っ伏しながら目を瞑った。




*
追記:硝子ちゃんの五条の呼び方が｢悟｣となっていたので五条に修正しました。

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