のんびり屋ちゃん Ⅲ【テニスの王子様】 (ページ6)

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８４「本格的」ページ6

小鳥遊side

驚き目を見開いた青学2人組。

そう、今私が着てるのはふりっふりのメイド服。

「…そんなに驚かなくても」

桃城「いやいや、驚きますってこんなの！」

越前「…まあ、いい意味でっすよ」

「…とりあえず会話中断してるんだから早く進めなよ。…幸村くん」

私がまた幸村くんの方を向いた。

幸村「そんなに嫌そうな顔しないでよ。…そうそう、劇があるから準備、見に行くかい？」

桃城「あっはい！是非是非！」

桃城くんがそういうと幸村くんはヒラヒラと手を振り2人を引き連れ行ってしまった。

「…はぁ、やっと行った…」

柳生「ですが喫茶の仕事は続きますよ」

「ですよねー…」

真田「ああ。我々も仕事に戻るとしよう」

✼

no-side

桃城、越前が幸村に連れていかれたのは大きな講堂だった。

たくさんの立海の部員が準備中である。

越前「へえ、結構本格的なんすね」

幸村「ふっ、そうだろう？今年はシンデレ…」

幸村がそこまで言いかけた瞬間、それを遮った声が聞こえた。

赤也「部長～！！この衣装のことなんすけど！」

現れたのは切原赤也。しかし…

越前桃城「「え？」」

桃城「も、もしかしてお前…切原ぁ！？」

赤也はフリルのついた花柄ピンクの可愛らしいドレスを着ていた。

越前「ぷっ…く…くくくっ…」

桃城「だはははは！！」

2人は赤也の姿に思わず吹き出し、笑いだした。

そんな2人にイラついた赤也。

赤也「ぐっ…うぅ…」

ついに我慢しきれなくなった赤也は部屋の中に閉じこもってしまった。