のんびり屋ちゃん Ⅲ【テニスの王子様】 (ページ46)

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１２０「自分で決めた道」ページ46

…部長の、件だろうか。

日吉「…分かってるんです。そんな事。…でも俺悔しくて…」

「…自分で決めた道」

日吉「…え？」

「君は道をそんなところで諦めるような人じゃないって、勝手だけど私は分かる。…自分では分からない？」

日吉「……。諦めない。諦めたくない」

「…うん」

日吉「俺は今まで以上に練習して、特訓して、勉強もして、今の部長よりもっとすごい部長になってみせます。」

日吉「…下克上等！！」

ゆっくりと立ち上がって叫んだ日吉くん。

…同じ事を思っているんだろうな。彼も。

日吉「…ありがとうございます、Aさん。夢なんかじゃない。目標の為に俺、頑張りますから。…立海になんて負けませんよ」

「…うん、こちらこそ負けないよ」

次期部長はきっと、彼(赤也)だろうから。

✼

A「それじゃあね、日吉くん」

「はい、また今度」

夕焼けに染まってきた空の下、A先輩とお別れをした。

その直後、バタバタと先輩達が姿を現す。

芥川「Aはー！？」

「もう帰りましたよ。残念でしたね」

跡部「…日吉、なんかふっきれたみてぇだな」

「…お陰様で。…絶対、下克上してやる」

跡部さんにも、向日さんにも、忍足さんにも、宍戸先輩にも、芥川さんにも、負けてられない。

絶対、追い抜かしてやる。そして来年の全国大会は絶対に優勝してやる。

俺の決めた道は、もう逸れないから。