１０６「またね、比嘉中」 ページ29
甲斐「A、ここで間違いないはずだけどあってるさぁ？」
甲斐くんに連れてこられたのは確かに前にいた砂浜だった。
もう夕焼けになりそうで見にくいけど、ここで間違いない。
「うん、ここだ。…本当にありがとう」
私は感謝を込めて木手くん達の方を向き、精一杯笑って礼をした。
木手「…っ、ここで合ってるなら、早く親を見つけるんですよ。」
木手くんはそっぽ向いちゃった。
甲斐「〜っ」
甲斐くんも猫抱いたまま黙ってるし…
平古場「だー、もうお前ってやっちゃあ…」
凛くんには何故か頭を撫でられた。
田仁志「A、笑うとちゅらかーぎーな！」
「…ちゅらかーぎー？」
知念「可愛い、って意味さぁ」
「…それは嬉しいけどその…。」
私が少し照れていると後ろから聞きなれた声が聞こえた。
「A！！」
私が振り向くと、そこにはお母さん。
「お母さん…」
お母さんはまさかのずっと寝てたのか少し寝ぼけた顔で言った。
お母さん「アンタどこいってたのよ…。起きたらいないし…」
「ごめん、迷子なっちゃって…」
お母さんは木手くんたちに気づくとぺこりと礼をした。
お母さん「この子が世話になったみたいで…。ありがとうございます」
木手「いえいえ、…我々も楽しかったので。お気をつけてお帰りくださいね」
態度急変現象とはこの事か。
お母さん「ほら、ホテルに帰るわよ。A、挨拶しなさい」
「うん。…木手くん、甲斐くん、凛くん、田仁志くん、知念くん、…ありがと。“また”会おうね」
私が皆に軽く手を振るとみんなも振り返してくれた。…木手くんは少し笑ってた。
…また、会えるといいな。いや…
四天宝寺共々、やっぱりまた会える気がするんだ。
✼
木手「フッ…“また”、ですか…。我々からしたら彼女はライバルなんですけどね」
田仁志「でも笑ってるばぁよ？」
知念「素直じゃない奴やっしー」
甲斐「ほんとほんと…じゃなくて！凛、いつから名前呼びにしてもらったさぁ！」
平古場「さぁなー？」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 211人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「テニスの王子様」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ガブちゃん | 作成日時：2018年5月22日 22時
