６９「雅治」 ページ40
「…名前、で？」
仁王「丸井や真田だけじゃずるいナリ…」
「そんなの、お安い御用だよ」
ケロッと私は答えたが、なんだろう、…言い難い。
「…」
黙る私に仁王はもう余裕を取り戻したのかニヤニヤと笑う。
仁王「ほら、呼んでみんしゃい」
「ま…雅治」
う…うわぁ…なんか変な感じ。
仁王「…」
今度はそっちが黙るんかいと私が心の中でツッコミを入れていると今抱きついてる事を思い出した。
スっと私は黙っている仁…雅治の腕から抜け、顔を見上げる。
「…(心中では雅治じゃなくて仁王と呼ぼうかな)」
仁王「…なんじゃ、もう離れるのか」
「恥ずかしいもん」
しょんぼりとした仁王が可愛く見えて、少し口角を上げると私は気づいた。
「…ね、なんでここにいるの？」
仁王「…急になんぜよ」
「…今…皆練習中だよね？」
仁王「…プリッ」
出た。よくわかんない言葉、プリ。
「はい、サボり犯たいほー」
不満そうに頬を膨らませる仁王の手を握り、立海テニスコートに引っ張る。
ふと手に感触を感じ、思わず見ると握り返している仁王の手。彼は微かに笑っていた。
…なんだろ、人肌不足なのかな？
「…(まぁ、こんな私の手で笑ってくれるならいっか)」
✼
「…(そういえば、もうこの合宿も今日で3日目かぁ。)」
そしてその３日目ももう午後。
サボり犯仁王を弦一郎の元へと叱られに行かせたところで考えていた。
この合宿のしおりのようなものをふと思い出し、ポケットから出した。
うわ、見事にぐちゃぐちゃ。
かろうじて読めるとこがあるくらいだったのでシワを頑張って伸ばすと、明日の事が書いてあった。
「……４日目…海！？」
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姫乃 - ピーチキャッスル君wwツボりましたｗｗ面白かったです！ (2019年5月15日 19時) (
レス) id: c94e9ef2b6 (このIDを非表示/違反報告)
ガブちゃん - さとふぁむさん» コメントありがとうございます…ッ！全部読んでいただきとても嬉しいです、私もテニプリ大好きなのでこれからも頑張りたいと思います！是非是非一緒に楽しんでくれると嬉しいです！ (2018年5月8日 0時) (レス) id: 497645a1bd (このIDを非表示/違反報告)
さとふぁむ(プロフ) - 初コメ失礼します！今日初めて読ませていただきました！私もテニプリ大好きなので、思わず全部読んでしまいました（笑）これからもまた読みに行きます。頑張って下さい！ (2018年5月7日 23時) (レス) id: 73b71405cb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ガブちゃん | 作成日時：2018年4月29日 9時
