５３「信じろ」 ページ18
そっと冷たいシーツに降ろされ、急いで用意してくれたであろう濡れたタオルが額に当てられた。
その冷たさに少し辛さが引いていく。
真田「…A、俺は幸村達に報告してくる。だから大人しく寝ているんだぞ」
「…言われ、なくても…」
弦一郎はその言葉に満足気に頷くとガララッと保健室のドアを開け言ってしまった。
…ちょっと、寝ようかな。
目をつぶった瞬間、夜ぶりにまた意識が沈んだ。
✼
「…んん…」
パチ、と目を開けるとぼやぁ…と見えるのは赤。
目を開いて閉じて、やっと視界のピントが合ってきた。
丸井「っ！A！」
「…ブン太」
相当心配したように彼は私の顔をすぐ見た。
丸井「真田には聞いた、熱…みたいだな。…それ、あの雨の時の微熱がこの暑さで酷くなったんだと思う。」
「…」
丸井「…言いたいこと、わかるだろぃ？幸村君とか一部の人はもう気づいてる。」
ブン太は私の様子を伺うように、顔を背けながら聞いた。
丸井「…俺から、あの雨の日の事、話してもいいか」
「！」
私は重い頭を起こし、止めるブン太に構わず言う。
「…ダメだよ、君達立海に何か悪い印象を持たれるかもしれないじゃないか、…私のせいなのに」
丸井「それでもいいんだ。俺達はそんなもんで一々挫けたりしねぇ。それにお前のせいじゃない。…お願いだから…信じてくれよ」
「…ブン太…」
丸井「お前だろ、…信じてみようじゃないかって言ったの！」
…ああ、懐かしい私が部員になったあの日の言葉。
私が少しだけ目元が熱くなった。
私は、何に怯えたんだ。情けない。彼らを私が信じなくてどうするんだ。
「…ごめん、ブン太…頼んだ」
丸井「…！おう！」
いつも通り笑った彼に安心し、私はもうひと眠りすることにした。
…起きてる頃には、体調が良くなりますよーに。
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姫乃 - ピーチキャッスル君wwツボりましたｗｗ面白かったです！ (2019年5月15日 19時) (
レス) id: c94e9ef2b6 (このIDを非表示/違反報告)
ガブちゃん - さとふぁむさん» コメントありがとうございます…ッ！全部読んでいただきとても嬉しいです、私もテニプリ大好きなのでこれからも頑張りたいと思います！是非是非一緒に楽しんでくれると嬉しいです！ (2018年5月8日 0時) (レス) id: 497645a1bd (このIDを非表示/違反報告)
さとふぁむ(プロフ) - 初コメ失礼します！今日初めて読ませていただきました！私もテニプリ大好きなので、思わず全部読んでしまいました（笑）これからもまた読みに行きます。頑張って下さい！ (2018年5月7日 23時) (レス) id: 73b71405cb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ガブちゃん | 作成日時：2018年4月29日 9時
