結ノ呼吸の結柱

治療 ページ33

不死川side


結闇は血鬼術に掛けられてしまった


そのせいか先刻から触れない。



近くに居るのに、触れられないもどかしさ。

早く治療しなければコイツは結闇はしぬ。



今も血が止めどなく流れている。



俺は"また"救えないのか？？


そんなのは嫌だ。





結闇は、仲間は俺の手で助ける！



数十分、刀を振るうと、完全に術を破る事が出来た。


結闇を抱えると、冷たくて軽かった。


早く、早く、もっと早く。

「待っててくれ。俺が助けるから！！」









「おい！胡蝶は居るか！？」


「何なんですか？蝶屋敷の……

「結闇が！！早く治療してくれ！」


「！？わかりました。」




胡蝶side



「傷が深い………」


このままじゃ……



"諦めないで。しのぶならやれる"



姉さん………









「終わりました。今日の夜が踏ん張りどころでしょう………」


「そうかィ。すまねぇな、夜遅くによォ」

「大丈夫です。

柱に連絡しましたか？」


「いやまだだァ」


「じゃあお願いします。私は結闇さんを見てますので」

「分かったァ」




お願い。Aさん。目を開けて。

生きて。また私の名前を呼んで。




柱が来るのは、早かった。

「胡蝶！！Aは！！」

「結闇が死にかけているってのはほんとか！？」



伊黒さんが、焦っている。

私の様にきっと救われたのだろう。




皆が願っているんです。


目を開けてください！！

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