結ノ呼吸の結柱

甘露寺蜜璃の過去 ページ26

結闇side

『本当にごめんなさい……ご迷惑をかけてしまって…』


「迷惑だなんて思ってないわ！お話が沢山出来て嬉しいもの！！」

最近ダメダメだな…みんなに気を遣ってもらって。

しっかりしよう。


「私の入隊理由はね、添い遂げる殿方を見つけるためなの。

一度お見合いした事があるんだけど、髪色の事で断られちゃって…力も強くって…8倍娘なんだって…！！だから、少なくとも人の8倍は食べなきゃいけないんだって！！

それから、沢山我慢したの。

髪色を黒くして、沢山食べないようにして、弱いフリをして。とっても苦しかったし、居場所もなくなっちゃって……

そしたらね、お館様がここに居れば良いよって言ってくださったの！

今では丈夫に産んでくれたお母さんに感謝してるわ！！！」

この子は人に否定されたのに、人を嫌いにならなかったんだ

感謝までして。

私より、全然立派…。



『………。蜜璃さんは凄いですね。

そして耀哉さんにはやっぱり人を救う力があるんですね*^^*』

「私は凄くないわ！でも、柱の人は殆ど救われた人よ！！きっと、他の隊士の子も救われたはずよ！！」

『そうね。』

「そろそろ夕飯にしなきゃ！！作るから待ってて！！」

『ありがとう！』









『いただきます！』

「どうぞー！」

サクッ

『んー！！サクサクしてて美味しい！！』


これは、蜜璃さんが作ったカツ丼。

煉獄さんの所で食べたものとは全然違う。

蜜璃さんの個性が出ているカツ丼。

それでも、美味しくていつも食べる量よりはるかに多い筈なのに完食してしまった。

『ごちそうさまでした！！』

「お粗末様でした！！

お風呂に入ったらAちゃんは客間で寝てね！！

いま、お布団ひいてくるから！！」

『色々ありがとう！！』


お風呂を済ませて部屋に戻ると蜜璃さんは任務に向かった後だった。


布団に転がり静かに眠った

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