姉であり続ける笑柱

協力 ページ15

Aside

かなかと、橤はついさっき任務に出た。

遠いところまで行くらしい。

任務地が同じことは稀にある。

ただ、この屋敷内で被ることは少ない。

運命…？的なやつかな…？

私ももう少しで、出なければ行けない


『隊服も大丈夫だし…刀も持ったし…よし！準備完了！！』


日が沈みだしたので向かうことにする。


『藤のお香焚いといてね！行ってくるよ！なるべくすぐに、帰るからね！！』

さ「Aさんは、心配性ですね。大丈夫ですよ！お香も焚いておきました。安心して行ってきてください。」


『うん！』


け「ご武運を！」


海渡の言葉を背に受け、私は跳躍した。


任務地は、そこまで遠くない。


一本の道を静かに進むと、微かに血の匂いがした。

鬼の気配！！




?「グスッ…なんで？なんで人を食わなきゃいけないの？もう…嫌。」


『お嬢さん？』


鬼「？？鬼狩り…？今すぐ私の首を斬って！」


『いつから…？？いつから、自我があるの？』

鬼「鬼になり一月経った頃だと思います…そんな話は良いので、はやく…」


『そう。ねえ、薬学の実験台になってくれない？』


鬼「(ゾワッ)何するの？」


『ええと…私の作った薬を貴方に投与するの。鬼に効く薬を作りたいから』

鬼「どんな薬？」


『そうね…自我を取り戻す薬、人に戻す薬…その他諸々よ』


鬼「行きます…。」


『ふふっ！ありがとう』

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