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さっきまで夕焼け空だったのにマンションの外へ出てみるともう外は薄暗くなっていた。
日暮れが早い。もうすぐコートの出番だ。
お昼に来た時より気温が下がっているのに、今の火照った体にはこのくらいがちょうどよかった。
夜ベッドに入って目を瞑っても全く眠気が襲ってこないどころか、今日の出来事が頭の中を巡りどくどくと鼓動が耳元で聞こえ始めた。
寝返りを何度か打って寝ようとしても彼のことが頭から離れない。
彼は自分の魅力をよく理解している。
そしてその魅力を最大限利用し私を堕とそうとしている。もう気づかないふりはできなかった。
逃げられない。
彼の攻めの手からも、加速していく自分の心からも。
眠気はまだやって来ない。
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作者名:にこ | 作成日時:2021年9月25日 22時