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持ってきた仮縫い状態のジャケットを羽織ってもらう。
「着てみてどうですか?窮屈なところや、ダブついているところはないですか?」
「うーん、腕周りが少し大きいかな。あとは脇もゆとりがある気がする」
指摘箇所を見てみるとたしかに少し大きい。
「では少しずつ補正していきますね。」
「どんな感じ?うまくできそう?」
口調は砕けているものの、彼は先日のことがなかったかのようないたって普通の調子で話しかけてきた。
普通すぎて拍子抜けする。
「もちろん、大丈夫です。お任せください!」
私はにっこり微笑みかけた。
向こうがアイドルを封印してくれるなら私だって自分のペースで仕事ができる。
「それなら良かった」
やわらかな笑みの彼と鏡越しに会話する。
「では次はパンツを見ましょう。
えっと、ここは更衣室がないので私は後ろ向いていますのでお召し替えいただいても?」
「わかりました」
持ってきた仮縫いのパンツを手渡し私はくるりと後ろを向いた。
すると振り向いた先、少し離れた所で椅子に座っていた菊池さんとばちんと視線がかち合った。
どう反応しようかと思った矢先
「あー俺もまじでスーツ作ろうかなー」
と私の背後で着替えている中島さんを見ながら、言った。
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にこ(プロフ) - risaさん» コメントありがとうございます。更新のペースはゆっくりになるかと思いますが頑張ります!引き続き楽しんでいただけたら嬉しいです♡ (2021年9月24日 14時) (レス) id: c73915c859 (このIDを非表示/違反報告)
risa(プロフ) - ドキドキしながら読ませていただきました♡ これからの展開が楽しみです!更新楽しみにしています! (2021年9月23日 18時) (レス) id: fe924e0240 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:にこ | 作成日時:2021年9月18日 9時