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しっかりと胸の内の祈りを捧げ
「では前から胸囲と胴回りを採寸しますね。失礼します」
声が少し震えていたのに気づかれていないことを願いながら、膝立ちになりメジャーを持った手を彼の腰に回す。
両腕を回しほんの一瞬彼の体に顔が近づいた時、香水なのかコロンなのか。
爽やかで少し甘い香りが鼻を掠める。
メジャーの目盛に意識を集中させる。
ここまでの接近戦が続くと昨日のように落ち着いてなんていられない。
そんな自分を恨めしく思っていると、なんとなく彼の視線が私のつむじに向いている気がした。
今私が顔を上げれば目が合う気がする。
でももちろん顔はあげられない。
こんなとこで視線が合おうものなら今の私はへたり込んでしまう。
その時
「ねぇ」
彼の方が話しかけてきた。
無視するわけにはいかずゆっくり顔を上げた。
「中村さんっていつもそんな感じ?」
「そんなとは……?」
思わず怪訝な顔をしてしまう。
「そのまんまだよ。そんなほっぺ赤くして採寸するの?」
〜〜〜〜〜!!!!
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にこ(プロフ) - risaさん» コメントありがとうございます。更新のペースはゆっくりになるかと思いますが頑張ります!引き続き楽しんでいただけたら嬉しいです♡ (2021年9月24日 14時) (レス) id: c73915c859 (このIDを非表示/違反報告)
risa(プロフ) - ドキドキしながら読ませていただきました♡ これからの展開が楽しみです!更新楽しみにしています! (2021年9月23日 18時) (レス) id: fe924e0240 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:にこ | 作成日時:2021年9月18日 9時