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「あら、精市くん。来ていたの?」
声を掛けられ振り返ると、俺がお世話になった看護師さんが立っていた
「まぁ、はい」
俺は曖昧に返事をして、Aさんについて訊いてみることにした
「あの、ここの病室にいたAさんって、今どうしてるんですか?」
「Aちゃんね、私の担当じゃなかったから、あまり話したことはなかったんだけど、
今はアメリカの設備のいい病院に転院して治療を進めているはずよ」
手紙の内容と一緒だ……
「あっ!そういえばAちゃんが、精市くんが来たらこの花達を持ってかえってほしい
って言ってたらしいわ」
「あぁ、はい。分かりました」
「それじゃあ、もう暗くなるから早めに帰るのよ」
「はい、ありがとうございました」
俺が会釈してそう言うと、看護師さんは笑顔で手を振って去っていった
ふと時計を見ると、もう5時半をまわっていた
俺は少し焦り、急いで帰りの支度を始めた
バラの花束はともかく、花瓶に入ったガーベラをどうやって持ち帰ろうか悩んでいると、
あることに気がついた
「この花瓶、水が入っていない………？」
プリザーブドフラワーというものだろうか…？
半永久的に枯れることがないため、花言葉の頭に“永遠に”と付け足されるんだっけ?
ズキリと頭に痛みが走った
またこの感覚か……
何か思い出せそうなのに、肝心なところで頭にモヤがかかって何も思い出せない
きっと、久しぶりのプレーに疲れているんだ
一度家に帰って、ゆっくり休んでから考えよう
俺は、病院の奥にあるコンビニでビニール袋を買ってガーベラを入れ、家路についた
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時雨 - かるぴんさん» ありがとうございます！こんな前の作品にコメントしてくれるなんて、嬉しいです!! (2021年2月21日 23時) (
レス) id: 9ccfd786f0 (このIDを非表示/違反報告)
かるぴん(プロフ) - とても面白かったです。 (2021年2月20日 2時) (レス) id: e2b715c702 (このIDを非表示/違反報告)
時雨 - テスト続きでなかなか投稿できず、すみません！今週末で区切りがつくので、もう少々お待ちください！ (2020年7月15日 16時) (レス) id: 8a8229c072 (このIDを非表示/違反報告)
仁王彩香 - この作品の番外編的な作品も楽しみに待ってます^ - ^ (2020年7月2日 18時) (レス) id: a3e64590b0 (このIDを非表示/違反報告)
仁王彩香 - この作品の短編集も楽しみに待ってます^_^テスト頑張ってください！！応援してますo(^▽^)o (2020年5月31日 22時) (レス) id: 9f5e24e49c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：時雨 | 作成日時：2019年9月1日 9時
