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なんか、黒尾が怒ってる
いつものリエーフにとか、部活中に叱る時の怒りじゃない
これ、マジなやつだ
黒「おい、ズルズル付き合ってたってなんだ?
そのまんま食われちゃいましたってか?とんだビッ チかよ。
俺の時もそうだったのか?あ?」
『あれは違うじゃん本当に付き合ってた訳じゃないし…!
ていうより、黒尾だって急にキスしてきたし!!
他の男たちと変わんないじゃん!!』
黒「あ?お前それもう1回言ってみろ。」
『っ…。黒尾だって他の男たちと変わんない!!
その証拠にすぐその子と付き合ったじゃん!
私の助けなんか、努力なんか、…全部無駄だったじゃん!!
黒尾のバカーーーああ!!!』
少女漫画にありがちな、バカと叫びながら部屋を飛び出す
我ながらベタなことしちゃったけど
全部黒尾が悪いんだもん。
こんな気分になっても所詮は人間、腹は減る
フラフラな足取りで涙を拭きながら食堂へ向かうと
そこには女神が立っていた
清「あっ、Aも今からご飯?……え!?どうしたの!!?」
『潔子ぢゃああん、ヴえええええん、』
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清「なるほどね、そんなことがあったんだ…。」
『私、もう顔合わせらんない。』
女神こと潔子ちゃんの顔を見た瞬間
抑えられてたはずの涙が溢れ出してしまい
清「ご飯食べたら一緒にお風呂入ろう。そこで話聞くから。」
という女神からのご提案で、
ただいま2人で湯船に浸かっております
清「それくらいAは黒尾さんの事が好きなんだね。」
『すっ、す、すす、好き!!!?!?ありえないよ!!!』
清「そうなの?でもだって、
あの二人がイチャイチャしてるの見たら悲しくなるんでしょ?」
そう言われて思い出してみる
黒尾とあの女の子が道端でくっついて、キスをして_____
『な、なんか、ここら辺がキュッとする…。』
清「あはは、そこ心臓じゃん。
そのキュッてね、恋してる時になるやつなんだよ。」
恋…?私が、黒尾に……?
『うぅーーー、わかんないよぉーーー。』
清「Aって、モテるのに鈍感よね。
ほら、逆上せる前に上がろ。」
逆上せる前に、と彼女は言っていたけど
私はもう既にのぼせてオーバーヒートしそうです…
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KIRA(プロフ) - キュンキュンする!いつもとっても楽しみです!頑張ってください (2022年5月19日 6時) (レス) @page46 id: 8a3ea8f2fe (このIDを非表示/違反報告)
tama - すごく面白いです!続き待ってます! (2022年5月12日 13時) (レス) @page39 id: 3f769884b2 (このIDを非表示/違反報告)
saku - 凄くいい小説を書いてくださりありがとうございます!!続き楽しみにしてます! (2021年11月23日 17時) (レス) @page15 id: 0f7005463c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:桜空舞 | 作成日時:2021年11月4日 5時