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黒尾side







さっき電話で言われたことが本当なら、

こいつは誰かに押されて階段から落ちた




そして、突き落としたと思われるやつは

音駒の制服を着ている、小柄な女







決めつけは良くないけれど、どう考えたって

俺にまとわりついてきたあの女だとしか思えない









それに俺が呼ばれたのは、


Aが階段から落ちてすぐに発した言葉が




『黒尾…、危ない、。』




だったから、急いで俺に連絡したらしい











誰に突き落とされたか心当たりはないかと聞いても




『自分で落ちちゃったんだって!』




とプンプン怒るAに、痺れが切れそうになったとき












「安達さん。特に異常はなかったのでもうお帰りいただいて

大丈夫ですよ。お大事にしてくださいね。」












ドアを開けて入ってきた医者がそう言った



包帯だらけのAを1人で帰らせたくなくて、






黒「送ってく。」






それだけ言って、一緒に帰路についた

















2人で並んでゆっくり歩く


けれどAはずっと俯いたままだった














『…私、みんなに心配かけたくないの。黒尾にもそう。


押された自覚だって、ある。

一瞬だけ見えた、走って逃げて行く子も多分、


黒尾に迫ってた子だと思う。』







黒「怖い思いさせたな。悪かった。」






『でもね!!…黒尾がバレーボールに集中できるなら、私、

こんなの痛くも痒くもないよ!!』














ずっと俯きながら小さい声で喋ってたのに


いきなり顔をあげて、平気だよとガッツポーズをしてみせる










なんとも弱々しそうな体に

ヘラヘラな笑顔









そんなこいつを守りたいって思うんだもんな


俺も相当馬鹿だ













黒「じゃ、引き続きよろしく頼むな、彼女。」




『あっ!、!ちょっと!!!!』












頭に巻かれた包帯の上からおでこにキスをすると

街灯だけの道でもよく分かるくらい



Aの顔が赤くなった










あぁ。可愛いなほんと。好きだ。














________え?好き?










え!!!??好き!!?

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KIRA(プロフ) - キュンキュンする!いつもとっても楽しみです!頑張ってください (2022年5月19日 6時) (レス) @page46 id: 8a3ea8f2fe (このIDを非表示/違反報告)
tama - すごく面白いです!続き待ってます! (2022年5月12日 13時) (レス) @page39 id: 3f769884b2 (このIDを非表示/違反報告)
saku - 凄くいい小説を書いてくださりありがとうございます!!続き楽しみにしてます! (2021年11月23日 17時) (レス) @page15 id: 0f7005463c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:桜空舞 | 作成日時:2021年11月4日 5時

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