検索窓
今日:5 hit、昨日:57 hit、合計:119,724 hit

30 ページ31

youside








『隣座れば?』







黒尾がやって来てからしばらく話していたけど


私だけ座って黒尾が立ってるのは変だよな

そう思って、隣の席をトントンと叩きながらそう言った






大人しく隣に座った黒尾を見ると、

いつもツンツンと尖ってる髪の毛が落ち着いていた













『黒尾のあの髪型って、本当に寝癖だったんだね〜。

え、髪の毛サラサラ!すごい!』




黒「おい、触んな。くすぐってぇ。」












ふと触ってみた黒尾の髪の毛は

思っていた以上に柔らかくてサラサラで、


どうしたらこんな髪質になるんだろうと、私の女子の血が騒いだ








やめろと言う黒尾の声を無視して

ベンチに膝立ちで黒尾の髪の毛をいじっていたら















黒「お嬢さん。男はみんなね、そんな触られたら

やっていいんだと思っちゃうよ?」




『、ごめん、だから離して…。』




黒「だーめ、こっち向いて。 …もう1回キスする?」




『だっ!だめ!!!』
















調子に乗りすぎた



さっきまで黒尾の横で膝立ちになっていたはずなのに、

いつの間にか黒尾の上に馬乗りで座っている




どうにかその場所から降りようと試みたけれど

腰に巻かれた手がそれを阻止する















『く、黒尾。お願いだから離して…。』





黒「なあに、恥ずかしい?

さっきまでの積極的なAはなんだったのかなぁ。」





『積極的なんかじゃない。』





黒「ふーん。俺彼氏なんだし、いいんだよ?なっても。」














ほら、と言って私の背中を押してきた


とっさにベンチの背に手を着いたけど、この体制__















黒「おー。Aが襲ってきてるみたいでいいわ。この眺め。」



『ばっ、馬鹿じゃないの!!』



黒「ジョーダン、ジョーダン。」













ようやく黒尾から解放されたけれど、


さっきも今も、絶対顔赤い…。








背もたれに手を着いた時、上から眺めた黒尾の顔に一瞬、


ドキッとしたのは気のせいだ














黒「ほら、先生たち見回り来る前に戻んぞ。」




『わ、わかった…。』















黒尾は お前ビビりだもんな、なんて言って

暗い廊下を同じペースで歩いてくれた





そしてマネの部屋の前に着き、












『ありがとう。上着も、ありがとう。』



黒「あぁ。じゃあな、おやすみ。」












はい。と上着を返して、黒尾を見送った後





平常心を唱えながら部屋に戻った

31→←29



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (135 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
495人がお気に入り
設定タグ:ハイキュー , 黒尾鉄朗 , HQ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

KIRA(プロフ) - キュンキュンする!いつもとっても楽しみです!頑張ってください (2022年5月19日 6時) (レス) @page46 id: 8a3ea8f2fe (このIDを非表示/違反報告)
tama - すごく面白いです!続き待ってます! (2022年5月12日 13時) (レス) @page39 id: 3f769884b2 (このIDを非表示/違反報告)
saku - 凄くいい小説を書いてくださりありがとうございます!!続き楽しみにしてます! (2021年11月23日 17時) (レス) @page15 id: 0f7005463c (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:桜空舞 | 作成日時:2021年11月4日 5時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。