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片付けも済み、女子更衣室に戻って制服に着替える
もう5月になったけれど、夜はまだ少し冷えるから
中に薄めのセーターを着て更衣室を後にした
先程の黒尾の発言を思い出しながら校門へ歩く
え、いや私黒尾の言う通り待ってたら2人で帰ることになるんでしょ?無理無理!!
なんか変なことに巻き込まれる気しかしない!
黒尾には悪いけどこのままこっそり帰ろう……!
そう思って足早に校門を出るつもりだったのに____
黒「あら、お嬢さん。着替えるの早かったね。」
『く、黒尾の方こそ、早かったね…。
てっきり、私より後に来るもんだと思ってたよ。…はは。』
黒「まあ少なくとも女子よりかは早いんじゃないか?
それと、誰かさんが逃げないように早く着替えたってのもあるけどな。」
『に、逃げるなんて〜、そんなぁ〜、ははは。』
黒「そうかそうか、逃げないかぁ〜。
よし、じゃあ一緒に帰りましょうか、Aちゃん。」
まさかの黒尾が先に待ってた…。
無理だ詰んだ。絶対なんか面倒臭いことになる。
どうか高校最後の1年だけは楽しい日々を過ごさせてください!お願いします!!!
と、信じてもない神様にお願いをしながら2人並んで駅まで歩いた
.
.
.
いつもより駅が遠く感じたのも、早く黒尾と別れて1人で帰りたいからだと、確信していた
なのに改札を通って電車に乗っても
隣に座っているのはこの黒尾鉄朗なのだ
『ねぇ、一緒に帰るの今日だけだからね。彼女もならないからね。』
黒「そんな事言うなよ、頼むって、ほんと。」
『だからなんでそんなに彼女が必要なの!訳を話してよ!』
黒「それは多分後で分かるよ。
けどその前に、お手元失礼しますね、お嬢さん。」
そう言って黒尾は私の手を掴み、指を絡めてきた
いわゆる 恋人繋ぎ ってやつ
『ちょっ!何この手!ヤダ離してよ!』
黒「あ、Aの最寄りここだよな。行くぞ。」
私の言葉なんて無視して電車を降り、改札を出る
家どっち方面なのと聞かれ、空いてる方の手であっちと指をさすとじゃあ行くぞと歩き出す
早くて手離してよと言いかけたその時
「ちょっと!どうゆうことですかそれ!!!!」
と後ろから叫び声が聞こえた
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KIRA(プロフ) - キュンキュンする!いつもとっても楽しみです!頑張ってください (2022年5月19日 6時) (レス) @page46 id: 8a3ea8f2fe (このIDを非表示/違反報告)
tama - すごく面白いです!続き待ってます! (2022年5月12日 13時) (レス) @page39 id: 3f769884b2 (このIDを非表示/違反報告)
saku - 凄くいい小説を書いてくださりありがとうございます!!続き楽しみにしてます! (2021年11月23日 17時) (レス) @page15 id: 0f7005463c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:桜空舞 | 作成日時:2021年11月4日 5時