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黒尾side







風呂から上がってからしばらく、

各自好きな時間を過ごしていた









向こうでは山本が、








山「やっぱ合同合宿はいろんなとこの

マネージャー見れるからいいよなぁ!!!!!」





灰「でも猛虎さん喋りかけに行けないじゃないっすか!」









と。




そして向こうでは研磨がひたすらゲーム



他の奴たちは誰が持ってきたのか、UNOをやっている












そんな騒がしい部屋の中で俺は

Aが今日の試合中に書き出していたノートに目を通してた








そのノートには、試合中の選手の獲得点と決めた技


ミスのした内容とその時の試合状況







黒「はっ、こんなことまで書いてんのかよ。」







各メンバーの得意技、失敗しやすい技


そして、ドリンクの味の濃さの好みまで書いてある







改めてうちのマネージャーは本当に優秀なんだな

と、しみじみ感動していた










ノートを閉じて、ふと目に入った時計を見ると

22時15分を指していた









風呂上がりで汗をかいていた体が気持ち悪くて、

少し涼もうと、中庭の自販機へ向かった



















中庭へ続く廊下を歩いていたら、ふと


自販機近くのベンチに誰が座ってるのに気が付いた








暗くて誰だか見えないし、他校の奴が迷ったのかと思って

声をかけようと思いその人へ近づく








けどそんな心配要らなかったかもな


ベンチで座る目を瞑った女は、見覚えのある奴だった











『いちごミルク、ラスイチ私が貰ったよ。黒尾。』











なんでわかったのか、目を瞑ったままAはそう言った



そんな考えも見透かしたのか

目を開けてニッコリと笑いながら、こう言う









『黒尾の匂いしたからわかったの。』











でやがった、こいつの天然人たらし



こいつの天然さに勘違いしたまま

告白して砕け散った男たちの気持ちが、今なら少しだけわかる





よくそんな事が平気で言えるよな、と


はー、とため息をついたら










『黒尾、どうしたの大丈夫?』










なんて言って顔を覗き込んできたので













黒「お前の方が大丈夫じゃないだろ。ほらこれ着ろ。」




『ありがとう〜!ちょっと寒くなっちゃったんだ。

…あ!ほら!黒尾の匂いする!』













相変わらずの薄手のAに、着ていたジャージを渡す


それを着るなり匂いを嗅いでニコニコしてやがる












平常心でいられる俺を称ろ誰か

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KIRA(プロフ) - キュンキュンする!いつもとっても楽しみです!頑張ってください (2022年5月19日 6時) (レス) @page46 id: 8a3ea8f2fe (このIDを非表示/違反報告)
tama - すごく面白いです!続き待ってます! (2022年5月12日 13時) (レス) @page39 id: 3f769884b2 (このIDを非表示/違反報告)
saku - 凄くいい小説を書いてくださりありがとうございます!!続き楽しみにしてます! (2021年11月23日 17時) (レス) @page15 id: 0f7005463c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:桜空舞 | 作成日時:2021年11月4日 5時

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