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今日はIH予選初日




私たちは本日の会場で、緊張するわけでも雑談するわけでもなく

個々が士気を高めていた







木兎「ヘイヘイヘーイ!A!久しぶりだなぁ!」







するとそこにハイテンションで登場してきたのは

梟谷のキャプテンの木兎と、いつも冷静なセッターの赤葦くん








『木兎!久しぶりだね!!半年ぶりくらいかな?

赤葦くんも〜!!相変わらず背高いね?また伸びた?』



黒「なにお前は親戚のおばさんみたいなこと言ってんだよ。」









久々に2人に会えたのが嬉しくて、つい浮かれていたら

黒尾に軽く頭を叩かれた









木「よぉ、黒尾!優勝は俺たちがもらうからな!!」



赤「木兎さん、そんなバカ丸出し発言しないで下さい。」



黒「あぁ?お前らぶっ潰して優勝すんのは俺らだっつーの!」









梟谷も音駒も、東京中じゃ強豪校と謳われる

そんなチームのキャプテン同士が腕組んで睨み合ってるんだもん









『ほら、周りの人達怖がってるから2人ともやめて。

黒尾。そろそろ1回戦始まるよ。赤葦くん木兎頼むね。』



赤「了解です、試合前に失礼しました。

行きますよ木兎さん。」










絶対に俺達が勝ーつ!と叫んでる木兎を

はいはい と宥める赤葦くん




全くどっちが年上なんだか









コートに目を移すと試合終了の笛が鳴る



次は私達の番だ___










_________________











ピーーーーー





音駒のコートにボールが落ち、



IH予選2日目、私たちはベスト8で終わった








初日の1回戦、ミスもなく2セットを勝ち取ったけれど


今日の対戦相手は、去年の優勝校だったのだ









しょうがない、といえばしょうがないのかも


けれど








黒「ボールを落とした方が負け。俺達は、負けたんだ。」









悔しい気持ちを悔しいだけで片付けず


次に活かそうとしてる











黒「春高。残るよな、Aも。」


『もちろんでしょ。あんた達ドリンク作るのも下手だし。』








はは、Aのじゃなきゃ飲めねぇもんな。






そう言って微笑む黒尾に、私も自然と笑顔が溢れた









まだこのメンバーで出来るという喜びと



悔しいはずなのに涙も顔にも一切出さず

次に進もうとするみんなに










あぁ、やっぱり音駒のみんな好きだなぁ










と私の方がちょっぴり泣きそうになった

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KIRA(プロフ) - キュンキュンする!いつもとっても楽しみです!頑張ってください (2022年5月19日 6時) (レス) @page46 id: 8a3ea8f2fe (このIDを非表示/違反報告)
tama - すごく面白いです!続き待ってます! (2022年5月12日 13時) (レス) @page39 id: 3f769884b2 (このIDを非表示/違反報告)
saku - 凄くいい小説を書いてくださりありがとうございます!!続き楽しみにしてます! (2021年11月23日 17時) (レス) @page15 id: 0f7005463c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:桜空舞 | 作成日時:2021年11月4日 5時

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