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ふたりで電車に乗り込むと、
なぜかいつもよりも混んでいて。
こっちおいで。と彼が私を人混みから
守るように立ってくれる。
１０センチもない距離に立つ彼。
恥ずかしくて、思わず下を向く。
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永瀬廉「大丈夫？」
頭の上から聞こえる彼の声に、
こくんと頷く。
永瀬廉「なんか今日多いな。」
ぼそっと言う彼をちらっと見上げる。
誰しも下から見られたら、大抵の人が
ブサイクだと思う。けど、彼はこの角度から
見てもカッコいい...
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彼の最寄り駅まであと一駅。
「廉！」
彼を呼ぶ声が聞こえて顔を上げると、
今乗ってきたであろう男の子の姿が目に映る。
永瀬廉「うわ....海人....」
「うわ。って失礼！」
あ....海人って...
この人が桜音のお友達....
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海人「あれ？女の子じゃん！....あ、もしかしてっ！ぐっ」
永瀬廉「なんも言わんでえぇねん！」
彼が海人くんの口を手で塞ぐ。
海人くんが彼の手をペシペシ叩くと
痛いねん！と手を離す彼
電車が彼の最寄り駅に着いて、
永瀬廉「なんかごめんな？Aちゃん、またね？」
『あ、うん///』
「Aちゃんって言うんだ！またね〜！」
ひらひらと手を振る海人くん。
お前はええねん。と、
彼が腕を引っ張って二人が降りると、
扉が閉まり、電車は走り出した。
ホームの方に目をやると、海人くんの
頭をポカポカ叩く彼の姿が目に入り、
クスッと笑ってしまった。
周りの目線を感じながらも、
さっきまで彼と一緒だったという
余韻に浸っていた。
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jyn58(プロフ) - おもしろかったです！きゅんきゅんさせてもらってます。続きが気になるのでパスワード教えていただけると嬉しいです。 (2020年6月6日 18時) (
レス) id: 56ac8d7a3f (このIDを非表示/違反報告)
nozomi(プロフ) - すごくおもしろかったです！パスワードはどこで知れますか？ (2020年6月2日 20時) (レス) id: f9c70534e1 (このIDを非表示/違反報告)
☆(プロフ) - 面白かったです！あとパスワードを教えていただきたいです！ (2020年6月1日 0時) (レス) id: 73b86b3004 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆいりちゃん | 作成日時：2020年4月8日 20時
