43 ページ2
.
.
.
.
.
廉「今日仕事やったん？」
『うん...』
廉「...電車..大丈夫やった..？」
なんで電車に乗れないの？
電車で何かあったの？
...なんて聞いてこない。
ただ、すごく気を使ってるのは確か..
『...乗りたくなくて、タクシーで行き帰りしちゃった。笑』
永瀬廉が私を抱きしめた。
廉「...そんな悲しそうに笑うなや..辛いなら笑わんでえーねん。..俺の前では無理せんとってや..」
涙が溢れた。
私にもこんなふうに言ってくれる人が
いたなんて...
.
.
.
私は産まれた時からお父さんが
いなかった。
女で一つで私を育ててくれたお母さん。
そんなお母さんは、私が小3の時
ガンで死んでしまった。
そのあと、私は田舎の
おばあちゃんの家で育った。
おばあちゃんはとても優しくて。
お母さんがいなくなってしまった
悲しさもすべてを包んでくれた。
けど、そんなおばあちゃんも
私が高校生のときに死んだ...
私は元々住んでいた東京に戻ってきて
一人暮らしを始めた。
誰にも頼らず、
寂しいなんて感情を捨てて。
おばあちゃんと住んでいた頃の
大好きな自分を捨てて。
だからあのとき、永瀬廉の気持ちが
辛いほどわかった...
優子さんと出会って、職にもついて
私は幸せだった。
今までは....
どうしてだろう。
永瀬廉と出会って。
寂しいという感情が私の中に
まだあったんだと思い知らされた。
連絡がきたら嬉しくて。
連絡がなかったら...
寂しくて...
お母さんや、おばあちゃんに対して
思っていた感情とはまた違うなにか..
それがなんなのか。
今の私にはまだ。分からない。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 402人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「King&Prince」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
なでしこ(プロフ) - 続きが気になります！！いつもありがとうございます！更新楽しみにしています！ (2020年3月29日 22時) (
レス) id: 8206e2a497 (このIDを非表示/違反報告)
のり(プロフ) - 初めまして。タイトルに惹かれ一気に読ませていただきました。お話しとわかりつつも、あったらいいなぁと。非現実を楽しませていただいてます。更新楽しみにしています。 (2020年3月16日 6時) (レス) id: faefb0960a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆいりちゃん | 作成日時：2020年3月15日 23時
