＊Episode02 ページ17
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夫婦になった次の日。
私は、荷物をまとめ、先輩の家に
行く準備をする。
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コンコンと音がなり、
部屋に入ってきた海人。
『海人.....』
海人「A、本当におめでとう。」
『ありがとう。』
海人「もう、行くんだね」
『うん。夕方には、ここを出るよ』
海人「寂しくなるな〜......」
そう言った海人は、
目をうるうるさせ、私を見る。
そんな姿に、私も目の前が滲む。
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私は、海人に抱きついた。
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『海人、本当にありがとうっ.....私、海人と双子になれて、本当によかったし、これから先も、ずっとずっと大切な存在だから.....泣』
海人「......俺も。.....Aは、ずっと大切な存在だよ....」
『......辛くなったら、また海人の部屋に行ってもいい？』
海人「もちろん。俺は、いつでもここで待ってるから。」
『.......ありがとう....泣』
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海人と本当の双子じゃないって
知ったとき、どう接したらいいのか
全然わからなかった。
それでも、
一緒の時間を過ごしてきた私達は、
血のつながりなんかよりも、
もっともっと深いところで通じ合って、
分かりあえていた。
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海人。
それは、私にとって、
絶対にいないといけない存在で、
決して、欠けてはいけない私の人生。
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父「行くんだな」
リビングに、お茶を飲みに行ったとき
お父さんが話しかけてきた。
『うん。』
父「........A...？」
『ん？』
父「本当に、お父さんとお母さんを恨んでないか？」
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『そんなこと、あるわけないじゃん。』
『私のお父さんとお母さんは、今ここにいる2人だから。』
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母「.......いつでも、帰っておいで？」
『.......うん....ありがとう、お母さん...』
父「........Aの家は、ずっとここだからな？」
『......うん......ありがとう、お父さん....』
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『本当に、お世話になりました。.....そして、お父さんとお母さんの子どもで本当によかった。......ありがとうっ！』
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お父さんが泣いているような
気がしたけど、
私は、気づかないふりをして、
リビングを出た。
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そして、夕方、家を出て、
先輩の家に向かった。
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ゆいりちゃん(プロフ) - Mayuさん» 愛して下さり、ありがとうございます。とても嬉しく思います！ (2020年10月1日 20時) (
レス) id: 75fcb1c43d (このIDを非表示/違反報告)
Mayu - このお話、本当に最高で、一気に最後まで読めました！この作品、本当に大好きになりました！！ (2020年10月1日 13時) (レス) id: 67fa9efd8d (このIDを非表示/違反報告)
ゆいりちゃん(プロフ) - しおりさん» ご指摘、ありがとうございました！ (2020年10月1日 9時) (レス) id: 75fcb1c43d (このIDを非表示/違反報告)
しおり(プロフ) - リンク押したらシーグラスの１話？に飛びましたよ。 (2020年10月1日 0時) (レス) id: 199b427b1e (このIDを非表示/違反報告)
しおり(プロフ) - ゆいりちゃんさん» 次の作品も楽しみにしてます。笑 (2020年9月30日 21時) (レス) id: 199b427b1e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆいりちゃん | 作成日時：2020年9月25日 11時
