シーグラス (ページ7)

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先輩は、私をベッドに寝かせると

慣れたように、冷蔵庫から冷たい枕を取り、

タオルを巻いて持ってきてくれた。

廉「頭、あげれる？」

『あ、はい.../////』

私が頭を上げると、素早く頭の下へ

冷たい枕を入れてくれた。

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廉「......はい。これでよし。」

廉「ごめんな？変な声聞こえたから、中に入って来れんかったんやな。」

なぜか、先輩は、ベッドのそばにある

椅子に座った。

『......いえ...////そんなこと、ないです... ///』

廉「気、使ってくれてありがとう。」

廉「先生、そろそろ帰ってくると思うから」

『はい....ありがとうございました/////』

廉「おう。」

『あ、あの.....』

廉「ん？」

『...........頬........冷やしたほうが......』

先輩の右頬は、赤く腫れている。

きっと、さっきの音。叩かれたんだ.....

先輩は、近くにあった鏡で自分の顔を見て、

廉「わ、ほんまや。また派手にやってくれたわ.....」

そういうと、立ち上がり、冷蔵庫を開け

小さな保冷剤を出し、頬に当てた。

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そんな先輩の姿から目が離せず、

見ていると、

廉「ん？まだなんかある？」

『あ、いえ//////』

私は、慌てて布団を鼻までかけた。

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廉「君、何年生？」

遠くから聞こえる先輩の声。

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私は、ふとんから口を出して、

小さな声で答える。

『........2年....です////』

廉「名前は？」

『.........高橋A.......』

廉「Aちゃんね！覚えとくわ」

先輩が私の名前を呼んだ。

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ただ、それだけのことなのに、

体中が熱くなって、息の仕方が分からない。

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