シーグラス (ページ6)

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授業中、なんとなく体のだるさを感じて

先生に伝え、保健室に向かっている。

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保健室の前

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扉を、開けようと手を伸ばすと

中から声がして、手を止める。

「廉、シテ？」

「誰か来たらどーするん？」

「見せたらいいじゃん」

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........廉...？

だとしたら、中にいるのは....先輩...？

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なにこの漫画みたいなシチュエーション。

入るべきか.....入らぬべきか.....

けど、そんなことを考えている間も

ダルさは襲ってくる。そして、バタン。と

その場に座り込んでしまった。

「え？」

中から声が聞こえて、こっちに

向かってくる足音。

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ガラガラ、と目の前の扉が開いた。

「......大丈夫？」

頭の上から聞こえてくる声.....

それは、紛れもなく先輩の声だ。

『....だ、大丈夫...です....』

廉「ちょっとごめんな？」

先輩は、なんの躊躇もなく、

私のおでこに手を当てる。

廉「わ、あっつ....はよ、ベッドで寝かさんと」

「えぇ〜、廉、続きは？」

廉「丁度よかったわ。正直、あんたとは、シタなかったから」

「はぁ？なにそれ。廉、最っ低」

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バチンと音がして、顔を上げると

茶髪でロングヘア。今にもパンツが

見えそうなほど短いスカートの女の人が

先輩を睨みつけて保健室を出ていった。

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なんなの.....

これは、現実？

本当に、こんな漫画みたいなことが

起こるなんて。あとでハノに教えなきゃ

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なんて考えていると、体がふわっと

浮かび上がった。

『え/////』

廉「落ちるから、暴れんでな？」

先輩が私をお姫様抱っこしている。

私は、恥ずかしくて、こくんと頷き、

目をギューっとつむった。

廉「はは。そんな、力強く目、瞑らんでも。笑」

すごく近くで、先輩の笑い声。

私の心臓は、今にも飛び出しそうなほど

大きく跳ね上がった。

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