シーグラス (ページ40)

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『はぁ....はぁ....』

平野「ごめんね？疲れたよね」

息ひとつあがってない平野先輩。

『少し....はぁ.....はぁ...』

平野「ここ、座って？」

空いている席を指差し私を座らせ、

平野先輩は私の目の前に立ち、

目の前で、あっち〜と制服を

パタパタしている平野先輩。

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周りに乗っている女の人たちが

コソコソ話してる。

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「ねぇ、あの子かっこよくない？」

「最近の高校生ってレベル高い〜」

「女の子、彼女かな？」

「違うでしょ。パッとしないし」

「釣りあってないよね」

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そんなこと、自分一番わかってる。

どうせ、私なんて可愛くないですよ

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っ！！

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一瞬、唇に感じた体温。

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「っあ....やっぱ、彼女なんだ」

「聞こえてたのかな...」

「向こうの車両、行こう」

女の人たちは、居づらくなったのか

違う車両へ行った。

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紫耀「よく知りもしないのに、グチグチ言うなんて、本当しょーもないよね」

紫耀「ごめんね？嫌だったよね」

平野先輩は、困った顔で私を見た。

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私が悪口言われてるの気づいて、

助けてくれたんだ......

食堂でもそうだ.....

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平野先輩は、なにも言わなくても

自然に助けてくれる.......

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『....あ、ありがとうございました....///』

紫耀「え？」

『.....助けてくれたんですよね？』

紫耀「.....他にも、やり方があったかもしれないけどね。」

『いえ.....一番の選択肢だったと思います。』

よかった。と安心して、笑う平野先輩。

『...........』

平野先輩の彼女になる人は、

世界一幸せだろうなって確信した。

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紫耀「あ、つぎで降りるからね」

『わかりました。』

次の駅につき、平野先輩と電車を降りた。

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