シーグラス (ページ37)

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★37 ページ37

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ありきたりな体育館裏

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食堂で、多分3年生っぽい人が

〈ちょっと、お願いしたいことがあるんだけど。一緒に来てほしい〉

嫌な予感しかしなかった。

けど、ハノや海人に何かされたら

嫌だから......

『ごめんけど、先に戻ってて』

そう伝えて、女の人について来た。

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私を連れてきた人とは別に

ボスっぽい女の人が待っていて。

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なんとなく、見たことあるような....

けど、これってさ。

結構本気のやばいやつなんじゃ.....

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「ねぇ。」

『.......はい』

「あんたってさ、紫耀のなんなの？」

え？平野先輩？

絶対に、永瀬先輩関係のことだと

思ってたから拍子抜けしてしまう。

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『え？何もないですけど』

「っ！何その態度。バカにしてんの？」

聞いたことがある声.......

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あ。

あの日、保健室から出てきた人だ！

髪の毛を短く切ってて分からなかったけど、

この強めな言い方。間違いない。

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なら、なおさら平野先輩のことを

聞いてくる理由がわからなくて、

『バカにするも何も、私、本当に平野先輩とは何もないですよ？』

なんて私も強気に言い返した。

「何こいつ。まじでうざいんだけど。」

「どうしてやりますか！？」

私をここに連れてきた女の人が、

ボスの女の人に聞いている。

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あちゃ〜........

水に油を注いでしまったみたい......

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「じゃあなんで、紫耀にキスされてんの？」

それは、私が知りたいよ。

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『........わかりません...』

「なに？紫耀からしたっていうの！？」

『はい。そうですけど』

「おまえ！ほんっとムカつく！」

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どんっ！

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『いっ....た....』

私は、突き飛ばされて尻もちをつく。

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「これ以上、紫耀に近づいたら、ただじゃおかないから。」

「あと、このこと誰かに言ったら許さないからな？」

私は、とにかくめんどくさくて、

早く終わってほしくて、『はい。』と

返事をした。

私の返事を聞くと、またイラっとしたのか

バシっ！と私の頬を叩いて、

女の人たちは、戻っていった。

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