シーグラス (ページ33)

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☆33　海人Side ページ33

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海人Side

『.......あ、そういえば、海人はハノとどうなの？』

落ち込んでたかと思えば、

不意に俺に話を振ってくるA。

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「俺？......俺は、Aのおかげで、ちょっと進展したかも！」

A『え！？なんでなんで！？』

Aは、俺の横にひっついて座り、

顔を近づけて、食い気味に聞いてくる。

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Aたちが教室を出たあと

俺とハノも学校を出た。

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いつもの通学路。

俺は、気になってたことを

ハノに聞いたんだ。

「なぁ？ハノ？」

ハノ「ん〜？」

「彼氏と別れて、寂しい？」

ハノ「また、ストレートに聞くんだね。笑」

「それが俺じゃん？笑」

ハノ「まぁそうだね。」

ん〜どうだろう.....と少し考えて、

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ハノ「..........不思議と寂しくないよ............Aと、海人が居てくれたからかな....？」

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軽く首を傾げて、俺を見る

ハノの顔を、夕日が赤く染める。

その姿が、とても、きれいで。

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海人「.........それ、めっちゃ嬉しいじゃん」

.....やっと絞り出せた言葉は、

ありふれた言葉だった。

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ハノ「一人だったら....どうなってたんだろうね」

無理に笑うハノ。

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「..........じゃぁさ、俺がもっと支えてあげようか？」

俺の言葉に、ハノは驚いた顔をして、

立ち止まった。

　
　

ハノ「....え...？」

「幼馴染よりも、もっとハノのこと、知りたい。」

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ハノ「.........考えとく////」

そうつぶやいたハノは、

頬がほんのり赤いような気がした。

夕日のせいだったのかな？

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A『考えとくって言ったの？』

興奮気味に俺に問いかけるA

うん。と返事をすると、

明日、ハノに聞いちゃお〜！！なんて、

さっきまで落ち込んでいたことが

嘘みたいに元気になった。

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けど、やっぱり俺は

Aの笑顔が大好きだ。

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