シーグラス (ページ29)

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廉「いい天気やなぁ」

先輩は、ゴロンと寝転んだ。

廉「俺、この雲一つない青空、大好きやねん。」

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そう呟き、

ピクリとも動かなくなった先輩。

私は、気になって、

チラッと先輩の方を見た。

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目をつむっている先輩。

するとすぐに規則正しい呼吸の音。

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『え？.........寝た...？』

私の声にも、目を開けることはなく。

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寝不足なのかな？

にしても、すごくきれいな寝顔......

この寝顔を何人の人が見たんだろう。

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はぁ..........

また考えちゃった

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私も先輩と同じように横になってみる。

空を見上げると、一面なんの邪魔もない

青一色の景色。

『.........きれいだなぁ......』

横を見ると、先輩。

私は、少しだけ手を伸ばし、

先輩の服に静かに触れた。

指先から、先輩の体温が伝わってくる

ような気がして、恥ずかしくて目を閉じた。

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廉「..........ちゃん」

廉「.....Aちゃん？」

遠くに聞こえる先輩の声。

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廉「Aちゃん...？」

次は、はっきり聞こえた声。

私は、ゆっくりと目を開けた。

すると、目の前に先輩の顔があり、

私は驚いて飛び起きた。

『す、すみませんっ！！！』

私は、眠ってしまったらしく、

無意識のうちに先輩にくっついていた。

『いたっ...』

しかも、コンクリートの上で

横を向いて寝ていたからか、

右腕がしびれて痛い。

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廉「大丈夫？」

『だ、大丈夫です.....本当にすみません..../////』

廉「そんな、謝らんでえぇよ？」

廉「Aちゃんの寝顔見れたし」

先輩は、笑顔で言う

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『...//////.』

廉「けど、俺以外の前で寝るの禁止な？」

『え？』

廉「俺じゃなかったら、襲われてんで？」

『お、襲われるとは....？』

廉「え？」

先輩は、驚いた顔で私を見る

『え？』

廉「もしかしてさ、..........いや、やっぱえぇわ」

先輩は、何かを言いかけてやめた。

廉「とにかく、俺以外の前で無防備に寝たらあかんよ？」

『.......わかりました...』

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