シーグラス (ページ28)

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重く、古い、屋上への扉を開けた。

ギィー。

バタン

空は雲一つない青空。

眩しい太陽の光が私を包む。

屋上を見回しても、先輩はいない。

すると、突然、ほっぺたにポタっと

冷たい雫が当たり、私はびっくりして

声を上げた。

『ひぁ！！』

慌てて上を見上げる。

すると、先輩が笑顔で扉の上の

コンクリートに座っていた。

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廉「早かったね」

その言葉に、まるで私が、先輩に

早く会いたくて走ってきたことが

見透かされたような気がした。

廉「雫が垂れてしもて、ごめんね？」

先輩の右手にはペットボトル

廉「はいっ」

先輩の左手から投げられた物は、

きれいな放物線を描き、私の手の中へ

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『アイスココア.....？』

廉「女の子が好きなもんが何か分からんかって、迷ってココアにしたんやけど、嫌いやった？」

私は首を左右に振り、

『ありがとうございます/////』

先輩を見上げ、お礼を言うと

先輩は嬉しそうに頷いた。

先輩が私を思って選んでくれた。

..........嬉しい...////

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廉「こっちおいで？」

先輩は、自分の左側をトントンと叩く

私は、裏の階段を登り、

少し隙間を開けて、隣に座った。

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廉「来てくれてありがと」

『.....はい.../////』

廉「やっと二人きりやな」

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っ！//////

先輩の何気ない一言に

いつもドキドキさせられる。

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そんな私を見て、ニコニコしている先輩。

私は、恥ずかしくなって下を向いた。

廉「ほっぺ、りんごみたい。笑」

廉「可愛い」

『///////』

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先輩は、取り柄のない私なんかと

なんで、仲良くするんだろう......

もっと、先輩に似合う女の子たちは

たくさんいるのに......

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また自分で思って落ち込む.....

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