シーグラス (ページ24)

今日:14 hit、昨日:0 hit、合計:220,053 hit

★24 ページ24

.

.

先輩と、二人だけ。

.

私は、それだけで、呼吸の仕方を

忘れてしまうほど緊張してる。

目をつけられても、イジメられても、

私は、やっぱり先輩が大好きだ.......

.

.........先輩はどうなの....？

女の子とふたりでいることなんて、

先輩からしたら、普通のことなの....？

.

勝手に想像して、勝手に落ち込む。

私ってしょーもない.....

.

廉「もう、イジメはさせんから。」

『.......』

廉「約束する。」

.

『..........はい...』

先輩はどうやって、イジメを

なくすんだろう......

.

あのあと、先輩は私を家に送ってくれた。

廉「Aちゃん！明日ねっ！」

手を振り、帰っていく先輩。

.

私は、家に帰り、ご飯とお風呂を

ぱぱっと終わらせて、自分の部屋の

ベットにダイブした。

.

はぁ......

人を好きになるってこんなにも

苦しくて、辛いのかな......

.

お昼ごはんのこと....

先輩、何も言わなかった....

早めに返事しなきゃ.....

.

でも、海人も、先輩になんて言ったのかな。

.

あぁ......

やっぱり遠くから見てるだけの方が

幸せだったかなぁ.....

そんなことを考えながら

眠りについた。

.

次の日

私は珍しく寝坊をした。

ハノも海人も、

親でさえ、起こしてくれなくて。

学校についた頃には、

3時間目が始まる前の休み時間だった。

.

また今日も、イジメられるのかな〜

なんて思いながら、靴箱を開けると、

ちゃんときれいな上履きが入っている。

『あれ？』

不思議に思いながらも、上履きを履き、

廊下を歩いて教室に向かう。

なんかいつもと違う。

なぜか、廊下にいる生徒がみんな

少し道を開け、知らない人も、

おはよう！と挨拶をしてくる。

.

なに.....

みんなで何を企んでるの....？

.