シーグラス (ページ23)

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★23 ページ23

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海人「よかったじゃん」

ハノ「眼中にも入ってなかったのに！」

嬉しそうな二人をよそに

素直に喜べない私.......

海人「A？」

ハノ「.......素直に喜べない？」

私は、こくんと頷く

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すると、

海人「あ、俺、ちょっと用事思い出したから先、教室戻るわ」

何かを思い立ったかのように、

海人は走って行ってしまった。

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ハノ「なにあれ(笑).......じゃぁ、とりあえず、私たちも教室帰ろっか。」

『.....うん。』

ハノと二人で教室に戻った。

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放課後。

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海人「A、ハノ、帰ろ〜！」

いつものように、海人が教室に迎えにきて、

3人で帰ろうと教室を出た。

ハノ「今日も疲れたね」

海人「ほんと疲れた〜！」

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なんて、会話しながら、

靴箱まで行くと、なぜか先輩が

2年生の靴箱のところに立っていた。

先輩は、私達に気づき、

廉「Aちゃん。ちょっと話があんねんけど、一緒に帰らん？」

まっすぐ私を見て話す。

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『え、けど......』

海人「ハノ、俺ら、先帰ろっか」

ハノ「そうだね。A？私達、先に帰るね」

ハノと、海人は二人で帰っていった。

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残された、私はどうしたらいいのか

分からず、下を見て立ちすくむ。

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廉「Aちゃん？帰ろ？」

『.........はい....』

先輩の少し斜め後ろを歩いて、

二人で、学校を出た。

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少し歩いて、近くの公園に入り、

先輩は、ベンチを指差して、

廉「ちょっと座らん？」

私は、『はい。』と返事をして、

ベンチに座ると、先輩も隣に座った。

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少し体を倒せば、触れそうな距離に

先輩が座ってる.......

体の右側が熱い.....

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廉「急にごめんな？」

『い、いえ......』

廉「今日の昼休み、Aちゃんの弟の海人くんが俺のとこに来てん」

『え？』

海人、用事って.....

先輩に会いに行ってたの....？

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廉「イジメられてんの知らんかって......」

『.....先輩が悪いわけじゃないです....』

廉「Aちゃんは優しいなぁ〜....」

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