シーグラス (ページ20)

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海人「あ、はい！これっ！Aは、クリームパンね」

『..........ありがとう』

ハノ「飲み物は、フルーツオレでいい？」

『うん。フルーツオレ大好き。』

ハノ「だと思った」

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『.........二人とも、本当にごめんね....ありがとう.......』

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海人「Aが謝ることないから！俺も今日、パン食べたかったしっ！」

ハノ「うんうん。私も、今日は、外でパンの気分だったんだよね〜！だから、逆にありがとね？」

『.........ありがと....』

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二人の優しさに胸が熱くなった。

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3人で、パンを食べていると、

ポケットの中でスマホが震えた。

私は、スマホを取り出して、

画面を確認する。

私のスマホは、送られてきた

メッセージが画面に表示される。

永瀬廉先輩どこにおるん?

『.......先輩....』

ハノ「ん？先輩？」

海人「どれどれ？」

私の左右に座る二人がスマホを見る

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ハノ「なに？どこにいるの？って」

海人「どの口が言ってんだよ。って、どの指か！」

ハノ「そこは、口でいいでしょ」

海人「そう？」

ハノ「うん。で、Aは、なんて返すの？」

『................返さない』

私は、LINEを既読にすることもなく、

スマホを閉じ、ポケットに入れる。

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海人「返さないの？」

『うん。返さない。』

ハノ「なんで？」

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『.......これ以上、いじめられたくないし、ハノや海人に迷惑かけたくないから。』

『.........前みたいに、遠くから見てるだけで、十分だから.....』

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ハノ「.........それ、本心？」

『え？』

ハノ「だって、あんなに喜んでたじゃん」

『........』

ハノ「先輩が好きなんでしょ？それか、もう好きじゃないの？」

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『...............そんなことない.....』

ハノ「じゃぁさ。本当は、どうしたいの？」

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『...........先輩の.....彼女になりたい.....』

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ハノ「わかった。じゃぁ、私、今までよりもっと応援する！どんなに、Aがいじめられても、私が守る。」

ハノ「迷惑だなんて、思わないから。」

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