シーグラス (ページ15)

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ハノ「あ、先輩じゃん」

『うん//』

1週間ぶりの先輩

やっぱ、カッコいい。

ハノ「近くに行かなくていいの？」

『い、いいよ。....そんな、勇気ない。』

ハノ「そっか。じゃぁそろそろ教室帰る？」

『うん。』

食べ終わった私たちは、立ち上がり、

食券機の横を通り、食堂を出ようとした時、

トントンと肩を叩かれた。

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振り向くと、目の前に先輩の姿。

廉「Aちゃん久しぶりやん」

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っ！名前呼び......//////

けど、ちらっと周りを見ると、
　

誰だよお前！みたいな目で

私を、見ている女の子たち。

う.....

目線が痛い......

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それなのに、ハノは、

ハノ「A、私、先に行ってるね」

『え？ハノ！？』

ハノは、振り返ることもなく

歩いていってしまった。

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廉「体調はもう治ったん？」

先輩が私に話しかけてくる。

『は、はい///』

廉「よかった。心配してた」

『え///』

廉「ははっ！そんなに驚かんでもえぇやん。笑」

『あ、す、すみません//////』

廉「いやいや、謝ることちゃうよ。笑」

『........//////』

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紫耀「おい、廉、そろそろご飯食べないと、時間なくなるよ？.....って、あれ？誰？」

平野先輩が先輩の後ろから

姿を表した。

廉「ん〜？俺の、お気に入りの子」

紫耀「お気に入り？」

平野先輩は、私の近くに来て

顔を覗き込む。

『///////』

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紫耀「.......かわい。」

っ！！！

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廉「おい紫耀！」

「きゃーー！！！！！！」

「なになにっ！！」

「紫耀先輩っ！！！」

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な、なに

今何かが起こったの！？

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平野先輩の顔が近づいてきた瞬間。

本当に一瞬。

頬に温かく、柔らかいものが触れた。

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キ.....ス......？

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手で、頬を優しく触る。

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廉「Aちゃん、ちょっと！」

先輩が私の腕を掴んで、

食堂を出ていく。

『せ、先輩///？』

先輩は、止まることなくズカズカと

歩いて、ある教室の前で止まり、

扉を開けた。

『ほ、保健室....？』

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